昨日、妹の友達が沢山の渋柿を持ってきてくれた。
いつもは妹が帰っているときに持ってきてくれるのだが、
最近の気温の高さに、柿が熟し始めたので、
妹が帰ってくるのを待っておられないと、急いで持ってきてくれたのだ。

昨夜、熟し始めた柿を選び出し、2個のカゴに入れ、
明日、皮を剥く予定にして、テーブルの上に置いて寝た
早朝、台所に明かりがついているのに気付き、
覗いてみると、
柿の籠の前に、ベットから出たままの薄着で、父が立っていた。
「何してるの?」
「柿の蔕の縁をとっておかんと、皮が剥けへんのや!」
もう何年も繰り返して来た作業だ。
昔の強い父の、自信たっぷりな声が返ってきた。
私が身支度を整え、台所に戻ると、
父は作業を終えていて、
私の顔を見るなり、
「朝ごはん食べようか?」と言った。
アラアラ〜大慌て…
こう言う日は、父の調子のいい日だ。
今日は忙しくなるぞ…。
そんな予感も、心嬉しかった。
朝食後、予定通り柿を剥き始めた。
少し熟し始めた柿は、ヌルヌルして剥き難いものだな。


剥けた柿は、ビニールの紐で吊るしていく。
ヘタに枝のないのもあって、
こんな柿は楊枝を刺して、ビニール紐をかけた。
そばで見ていた父が
「昨日剝いた柿はどうした?」と、聞いてきた。
「昨日??昨日は剥いてないよ」
「そうか? お前が詰めて干すから、あかんと怒っていたんやが、夢だったんかいなぁ〜」
「エ〜〜 私、夢の中でも怒られとったん?」
「そうや、怒ったんや!」
数日前から、父は夢と現実の区別が付かなくなっていて…
こんな会話が多くなった。
1本の紐の両端に柿をくくりつけ、
鍋に沸かした熱湯に、1、2、3…と、3秒浸けて消毒してから、
軒下に持って行き、
父がカゴから渡してくれる柿を、
私が竿にかけていった。
全部で70個の柿の暖簾ができた。
まだ貰った柿の3分の1…だが。

この柿を父が楽しみながら揉んでくれるだろう。
吊るした柿が黒ずむ頃には、厳しい寒さがやって来る。
いつもは妹が帰っているときに持ってきてくれるのだが、
最近の気温の高さに、柿が熟し始めたので、
妹が帰ってくるのを待っておられないと、急いで持ってきてくれたのだ。


昨夜、熟し始めた柿を選び出し、2個のカゴに入れ、
明日、皮を剥く予定にして、テーブルの上に置いて寝た

早朝、台所に明かりがついているのに気付き、
覗いてみると、
柿の籠の前に、ベットから出たままの薄着で、父が立っていた。
「何してるの?」
「柿の蔕の縁をとっておかんと、皮が剥けへんのや!」
もう何年も繰り返して来た作業だ。
昔の強い父の、自信たっぷりな声が返ってきた。
私が身支度を整え、台所に戻ると、
父は作業を終えていて、
私の顔を見るなり、
「朝ごはん食べようか?」と言った。
アラアラ〜大慌て…

こう言う日は、父の調子のいい日だ。
今日は忙しくなるぞ…。
そんな予感も、心嬉しかった。
朝食後、予定通り柿を剥き始めた。
少し熟し始めた柿は、ヌルヌルして剥き難いものだな。



剥けた柿は、ビニールの紐で吊るしていく。
ヘタに枝のないのもあって、
こんな柿は楊枝を刺して、ビニール紐をかけた。
そばで見ていた父が
「昨日剝いた柿はどうした?」と、聞いてきた。
「昨日??昨日は剥いてないよ」
「そうか? お前が詰めて干すから、あかんと怒っていたんやが、夢だったんかいなぁ〜」
「エ〜〜 私、夢の中でも怒られとったん?」
「そうや、怒ったんや!」
数日前から、父は夢と現実の区別が付かなくなっていて…
こんな会話が多くなった。
1本の紐の両端に柿をくくりつけ、
鍋に沸かした熱湯に、1、2、3…と、3秒浸けて消毒してから、
軒下に持って行き、
父がカゴから渡してくれる柿を、
私が竿にかけていった。
全部で70個の柿の暖簾ができた。
まだ貰った柿の3分の1…だが。

この柿を父が楽しみながら揉んでくれるだろう。
吊るした柿が黒ずむ頃には、厳しい寒さがやって来る。
