きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

喪中のお正月

2018-01-01 22:48:24 | 田舎日記
1月1日、新しい年が明けました。

喪中の私には、お正月らしいことのないお正月を過ごしている。

29日、父の1周忌の準備のため、
早目に田舎に帰ってきた。

寒いが穏やかな日だった。

通いなれた高速バス
見慣れた冬の風景…

昨年の冬と何も変わらない。
人の姿は見えないが、そこには正月準備に精を出す人達の生活がある。

白い湯気と、煮しめを煮る匂い…
ふと、
父が待っている家に帰るつもりでいる自分に気づき…ハッとした。

冬の景色も、正月を待つ風景も、昨年とは何もかわっていないのに、
自分の置かれている状況だけが、昨年とは違っていて…悲しかった。

30日には、息子が孫を二人連れてきて、預けて帰った。

悲しいとか…寂しいとか…感傷的な気分はここまで…

二人の孫に、振り回されている…が、
それが救いにもなって居る。

ここに居ると、
どこを見ても、何を見ても、父を思い出す。

昨年のカレンダーには、
妹と交替で介護するスケジュールが、ぎっしり書き込まれていて、
本当なら、このスケジュール通りに、この1年介護していただろうに…また涙する

昨年のお正月には、孫たちに嬉しそうにお年玉を渡していたっけ!

孫が言う「お年玉をくれて、おじいちゃんは、何日後に死んだん?」

「20日後だよ」

その時、孫も、私も、20日後に、永遠の別れが来るとは思っていなかった。

弟が、仏壇の世話をしてくれることになり、位牌も持ち帰って居るので、
父の家の仏壇には、父と母の写真しかないが、

仏壇の掃除をして、
庭の水仙を、花生けに刺し、
水を供えて、線香を立てて、手を合わした。🙏

「お父さん、ほら、孫たちがきて賑やかでしょう?
今年は、お年玉、あげられなかったね…」



コメント
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