あきまさブログ

日々平安なれ

マンリョウ

2016-01-16 | 日記
今日は晴れ。

家人が冬なのに洗濯物がよく乾く、とうれしそう。
そうですね、湿度が30%台で空気が乾いています。
スカイツリーからの景色も遠くまで見通せています。

梓林太郎「常念岳 一の沢の死角」読了。
この作家の作品は初めて読みます。
この本のほかにも10冊程度は並んでいました。
みな、山の名前が付いたものですから山岳小説であり、推理小説らしいと察しました。

山の小説は新田次郎さんをひと頃読んで読みつくしました。
そう若い頃はひとりの小説家の作品が気に入るとその人のを買って買って読みつくしたものです。
今、小さな本棚に残っているものはごくわずかでほとんど処分してしまいいました。
池波さん、佐々さん、阿佐田さん、トム・クランシー等々。
新田次郎さんの本はどうして読みだしたか忘れましたが、山に行ったこともない私が胸をときめかせて読んだものでした。

この本は短編7編でできています。
ほとんど山に関する推理小説ですが違うのもありました。
『岩稜の目』
涸沢岳で単独行者の転落死があった。
しばらくして、その人が登っていくのを見ていたグループから通報があった。
落ちた人ともう一人がすれ違ったが一人だけが先に進んだ、との内容。
グループがその個所に着いたときもそれから先もあのすれ違ったと思われる人には会わなかった。
おかしくないかとの通報だった。
それを受けて安曇野の警察署の主人公が調べ始める。
調べ始めて恋人がおかしいとなり東京まで調査に行く。
この辺りから不思議なことになる。
それは、一度転落事故と片付けたのを不審死として調査するなんて警察はないはず。
しかも長野から東京までの出張する時間とカネがある警察もない。
私は小説とドラマでしか知らないが警察としてあり得ない対応が続く。
他の短編でもちょっと現実的ではないお話が続く。
ちよっとこれではねえ。
と思いました。

これは牧野記念庭園のヤブランの黒い実。


マンリョウの赤い実。


棋聖戦

2016-01-15 | 日記
今日は晴れ。

寒いですが日差しがあたるところは暖かです。

囲碁棋聖戦の第一局が昨日から始まりました。
井山対山下。
最近はこのお二人の対決が多いです。
昨日はさして戦闘場面はなくて終了しました。

夏樹静子「贈る証言」読了。
弁護士朝吹里矢子のシリーズです。
全五編の短編がまとめられています。
この本は前から本棚に在庫していたのは承知していましたが、読んだからとして手を伸ばしませんでた。
今回借りて読み始めましたが、初めてじゃないかと思いました。
そうではないのでしょうが、初めての気がするくらい記憶にはありませんでした。
『相続放棄の謎』
相続にはプラスの相続もあればマイナスの相続もあります。
マイナスとは、借金が残っていれば相続人はその借金も相続しますし、連帯保証も相続するのです。
何が何でも、では相続人はたまりませんから、そんなときは相続を放棄することが出来るのです。
そして、放棄には三か月と期限が定められています。
それらのことを踏まえた物語。
遠縁の人からの遺産をもらったのだが、それは連帯保証の請求で分かった。
縁の近い人は借金があるのを知っていて相続放棄していた。
そんなの聞いてない、と言えるかどうか。
それから朝吹里矢子弁護士さんの出番です。

他のお話も面白いものです。

棋聖戦はほかの人の碁を見たりして見逃したところは多々あります。
今回の投了場面もそうです。
テレビを見ている間に山下さん投了していました。
何だか高尾さんの囲碁のようです。
蛇に睨まれた蛙のようで、手も足も出ないで飲み込まれてしまう。
そんなに無理しなくても良いんだと思うんですがねえ。


Iさんから送られた『知多岡田の蔵』です。






知多岡田

2016-01-14 | 日記
今日は晴れ。
寒いです。
以前と比べると少しやせたから寒さが身に沁みるのでしょう。

かにかにさんの通う囲碁倶楽部は独自の段位付けをしています。
どこでもそうです。
ですから他所ではほとんど見かけない九段がいるのです。
人形町でも最高位は八段です。
しかし、昨秋に亡くなられたそうですから七段がナンバーワンですね。
要するに各クラブの生い立ちによって最高位が出来上がると思うんです。
最初に、このひとが五段の免状持ちだから基準として、と考えていくわけです。
ですから、他のクラブと比べて甘いとか、厳しいとか言われるようになるのです。
客観的にみたときの段級位が分かっていればそれで良いですからね。
うちでは○段だけれど、外では2ランク下げて言おう、ということです。

山本兼一「黄金の太刀 刀剣商ちょうじ屋光三郎」読了。
同じシリーズの「狂い咲き正宗」はずーっと以前に読みました。
旗本で御腰物奉行の次男として生まれたが勘当されて市井の刀剣商として商いの道に進んだ光三郎。
そこに、勘定奉行が一万両を騙し取られた父から報せが入る。
黄金を刀に入れ込んで鍛えたと言われる。
勘定奉行は老中にその太刀を斡旋して、老中は一万両で買い取ることになった。
その一万両を勘定奉行の屋敷で盗まれた。
関係者は切腹もの。
何とか助けてやってくれ、ということで刀剣鍛冶にゆかりある地を追いかけて行くことになる。
正宗ゆかりの鎌倉。
美濃の関。
宗近の京。
天国の奈良。
備前の地。
面白くて軽い本でした。


先日、I氏はAさんと会った後で知多の岡田に行ったそうです。
『知多市岡田に出かけて歩きました。
この町はかって知多木綿で栄えたところで、今でもその名残を残した町並みが残っています。
若いころは時代に取り残された古びた町としか映らなかった町並みが、今ではあたかも人に刻まれた「しわ」のごとく年を重ねた味わい
ある風景 として心に響きます。』

その町並みです。







初氷

2016-01-13 | 日記
今日は晴れ。

都心では初氷が張ったとニュースで言っています。
道理で寒いはずです。
しかし、来週はさらに寒くなるそうですから困ったものです。
夏は亜熱帯と思う暑さなのに、冬は冬できちんと来てとても寒いです。
例年より初氷も遅かったそうですが、きちんと寒くなります。

これは牧野記念庭園にあった牧野先生の言葉の碑。
何て書いてあるのでしょうか?


図書館に行ってきました。
期限が切れて4日経ったのがありまして返却です。
以前に、期限切れがありますよ、と図書館から電話があったことがありましたが今回は電話なし。
10冊ほど返して同じくらい借りました。
しかし、好きな作家の新刊がないと読んだ本を借りることになって残念です。
ただ、どんなんだったかを忘れていますけどね。
ついでに雑誌を読んでいきます。

お昼のニュースで株価が上がっていると言っています。
しかし、日経平均で1300円下がったのでしょう。
1日位上がったのでは足りません。
7日連続で上がれば良いんですがねえ。
手持ちの詳細は見る気になりません。

昨日、幽玄の間で対局をしました。
前回対局したのは9月でしたか10月でしたか。
勝ちましたが出だしが悪かったです。
こんな様子。
私の白番。


コウ代わりで右下を捨てて、白は左辺中から下まで取った。
ここらでは黒地が60目くらい、白地が60目弱で、やや形勢不利と思っていました。
だから上辺に開いたところに黒が詰め寄ってきたところでは白少し厳しいと思っていました。
ここから双方とも死力を尽くして戦いの連続でした。
白の7目半勝ち。
良かったー。

上の牧野博士の碑です。


『花在ればこそ吾れも在り』です。


初雪?

2016-01-12 | 日記
今日は曇り。
朝もまだ明けないときにみぞれが降ったようです。
テレビで報じているのを見ると都心でも初雪が降ったところもあったようです。
冬らしい寒さも厳しくなって在宅です。

日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 推理遊戯」読了。
これは多くの作家の短編がまとめられています。
ですから、新たに読む作家は試し読みになるわけで、次も読んでみるかを見分ける試金石なのです。
この本は、今野さん、新野さん、法月さんを知っていましたが、初野、柴田、黒田、沢村各氏はお初です。

今野さんは安積さん主人公の短編でした。
読んだかもしれませんが、例によって途中も結果も思い出せないから面白く読みました。
たまたま安積さん、須田さん、村雨さんと速水さん四人が飲みに行く。
珍しいことだ。
速水さんがクイズを出す。
そのバーに飾られているバラは意味があるが、それは何か?というもの。
三人が頭をひねって回答をだすもの。

新野さんは、あぽやんのシリーズもの。
そう、空港で働くあぽやんはツーリストの成田営業所で働いている。
そこで起きる事件は非日常のこと。
まあまあ面白い。

沢村凛さんの『人事マン』も面白い。
会社の大先輩が殺された。
殺されるような人ではない。
会社では退職者再雇用制度を導入することになった。
殺された人はその制度を初めて適用される人。
人事担当者は制度を作った人だが葬儀に、同じく定年する人がいるのに、不思議と感じた。
この二人は縁がなくて親しいとは思っていなかったから。
定年する人は再雇用制度を利用しないで退職する予定。
人事マンは不思議と感じたのを解明すべく調べ始める。
すると若いときに一緒の営業所で働いていたときがある。
しかも、そのときに定年する人はけん責処分を受けている。
けん責でも、過去に懲戒を受けたものは再雇用しないルールが社長からの指示。
さて、そのけん責を受けたことと再雇用できることとはどう関係しているのか?
そう推察通り、殺したのは退職する人で、けん責は罪をかぶってやったことに由来する。
良かれと思ってしたことが、後々になって大変厳しい人生に直面させることになる。
なかなか読ませるものと思ったのは、再雇用も少し経験したからかな。


先日の牧野富太郎博士の像。

記念館のご案内板。

スイセン。

同じく。