やはり・・中国から目が離せない・・・。 あと十数年
後は世界ナンバーワンである。 なにも、ワンベルト・
ワンロード政策があってもなくてもである。
あの人口と消費量こそがNo1に変貌させる原動力だ。
しかし、またその先には別のNo1が待っている~インドだ。
今後は、Beyond中国にも目を向けながら、然し軸足は
中国を拠点に動いてみたい。先月から始まった、インドシナ
5カ国をスタートに 今月末までは再び中國を詠んでみたい。
1 やはり「歴史」の違いとスケールの違いだろうか
超破格の待遇と演出は日本の比ではない(現象面で)
11月8日 故宮での史上初のもてなし、そして
そして9日 人民大会堂でのド派手な儀式と会談を
演出した習近平同志。
質はともかく、大きさ、人数、見た目の儀式と演出
はとても日本ではできない。
9日、会場の人民大会堂近くまで行って見たが厳しい
制限で外国人でも容赦ない書類や持ち物の調査。
毎回、私の場合もチェックがきびしい(と感じる)。
トランプ余波・・?越境が厳しすぎる・・・
そういえば、前日、河北省の「最もこんご期待できる
経済開発区(雄県)へ行ってきたが、復路の北京行き
長距離バスは旅券を提示しても足止めをされ、10分
近く待機させられ、やっと一番最後になってバスへ乗せ
てくれた。行きの新幹線にも問題なく北京駅では乗るこ
も出来たのに 復路のバスはかなり厳しい検問だった。
これもまた、トランプ余波かと感じた。致し方ない。
とにかく 今回の中国側の接待は常識破りの皇帝待遇だっ
たことからみて 水一滴ももらさない今回の市内外での厳戒
態勢だから仕方ないのかもしれない。
今後の日中、中日も いがみ合うよりももっと心の交流
に務めることを願う。相手の心をを害しても何の得にもなら
ない。外交とはそんなものではと 素人ながらに思う。
来年以降の安倍さんの訪中時はどんなことになるのだろうか。
以前、訪韓した時のように 夕食の招待さえもない、などと
はならないように、今から根回しと予行訓練をしてお
いたらどうだろうか。(中国側の一般庶民・老百姓
も皆、日中双方の歩み寄りを願っている・・・)。一般市民は
とにかく「日本大好き」だと どこにいても感じられる。
・・列車の中や、レストラン、MAC等でお茶を飲んでいると
どこからともなく「Riben]という単語が聴こえてくる。
Riben・・日本へのあこがれや楽しさ、良さを中国人の友達
同志で盛んに話題にしながら彼らもおしゃべりを始めている・・。
(そばで聞いている私たち日本人としては誇らしくも思う。政府の
対日発言と一般庶民の対日観はあまりにもかけ離れている。。)
2 中国の田舎にも、回族・イスラム族が出現か・・・??
先週、河北省視察の際、街中で白装束の集団に出逢った。
しかし、よくよく見ると生粋の中国人であり、何やら前
の方では、笛やドラを鳴らし、トラクターで花で飾られた
車両を引っ張っているこの光景こそが 中国式葬式である。
最初は悲しみに包まれた儀式であったが、4,5分もする
と皆、白装束を脱ぎ捨て各自、マイカー等に乗り込み笑顔
を見せながら解散していた場面は いかにも中国らしい。
田舎を歩いているとこのように様々な場面に遭遇する。
*習近平同志が進めようとしている、この地区の経済特区、
経済開発地区のその後の「変貌ぶり」については別途、
別の機会にでも触れてみたい。
党と政府が大々的にぶち上げた「河北新開発地区」だが、
あれから6か月・・、そして現地では何も変わっていない。
道路も建物も「開発の様子」は全く見られない・・。
変わったことと言えば、「習近平同志」のスローガンが増加
したことと、道路脇の各商店の看板が新しく塗り替えられた
ことぐらいだ。この先本当にどうなるんだろうか。
3 庶民の乗り物次々と出現し、そしてやがて消滅?
今後流行・・?
今や、取り崩し地区の中に自転車が
昨年末から急速に広まったMoBike~貸自転車。
地下鉄の駅前や大きな通りには山盛りにように放置され
ていた自転車も最近はかなり少なくなった。
1時間10円程度でスマホでも借りられる手ごろなもの
であったが、最近は「めっきり」少なくなった。
貸自転車の墓場のようなところもあり、あまりにも惨め
な姿もあちこちで露見される。
しかし今や、道路上でよく見かける電気仕掛けのキック
ボード型の一人用乗り物等も出現し、若者が得意そうに
乗り回している(写真参照)。
浮き沈みの激しすぎる中国の社会そのものだ。次はどんな
新兵器が出現するのだろうか。ヒットすると瞬く間に7億
人が利用する現代社会の中国。 露店でのおでん屋さんも、
一杯飲み屋の居酒屋も、今や現金払いの人はいない。すべ
てがスマホ決済である。日本のOOの数倍は進んでいる。
この先が恐ろしい・・・中国のIT革命や その発想が。
4 北京市郊外の村が次々と取り壊し 残されたものは・・
「古い」と感じられる建物、家屋はみな強制取り崩し
地下鉄の駅の数で7,8駅の区間で強制退去
今、北京市政府の移転作業の進み具合が猛烈だ。
市の予算の50%、4兆円円余を建物、道路などに投資
し、ほぼ完成に近づく移転先の「通州区」、運河の街だ。
移転先の通洲区は見違えるほどの建設ラッシュと環境整備
で土木作業員も市職員も最後の大仕事に取組んでいる。
他の省や地区に見られるようなニュータウンや開発地区に
みられるような穏やかな移転作業ではなく強引すぎるほど
の強制閉鎖と取り崩しが明らかだ。
退去させられた古来からの住民にとっては4年後・・等の
時間的な余裕はない。今日明日を如何に生きるかの方が先決
課題だ、と言いたいようなそぶりをみせる老百姓(一般人)だ。
新市政府につながる道路わきの商店や建物も看板を新たにし、
そして庭園を造り、塀も立て直し、街ががらりと変貌する。
この強引すぎる街そのものを蘇生する地方政府のやりかたは
4千年、5千年前からの伝統的な手法なのだろうか。
あと十数年後の2030年頃に再度、この街の様子を見たい。
中国が世界No1になる時代だが、その1,2年後には即、隣
のインドに抜かれてしまう運命ではあるが、果たしてどうなる
のだろうか?