自由に人と会うことを躊躇う時代
これだけ長期化している新型コロナ感染症で新たな生活
環境や行動変容がすっかり定着してしまった日常生活は
一つの時代と言えるだろう。最も人間にとって辛いのは
自由に会いたい人と会うことを我慢しなければならない
ことであると思う。
一度コロナを感染発病した際には、完治するまで家族で
さえも会うことができない。最近は変異したデルタ株に
よる感染拡大で全国の感染者数が過去最多となって、益
々国民の恐怖感は増し、政府もお手上げ状態でワクチン
に託すしか対策はないようだ。
人間は、自由に会いたい人と会いたい時に会えることが
自然の欲望であり、当然に今迄は自分の人生の中で大切
な位置づけとして生きてきている。これが、あらゆる防
止対策を講じても、人と会うことを躊躇しなければなら
ない時代は、新型コロナ感染症は人間の持つ本性をも感
染してしまったようだ。こんな時代を一日でも早く終わ
らせることが人類の願いである。