誤解を招く原因と解決策
日本人は、自分の思っていることをハッキリと言わない傾向にある。謙虚な国民性
なので、自己主張が激しい人は敬遠されがちである。そのため、暗黙の了解を通し
て会話を進めることが多くなる。その結果、自分が意図しない形で、誤解を生んで
しまったという経験は誰にでもあると思う。些細なことから発展し、人間関係が壊
れることも珍しくない。
また、同じ内容の話でも、人によって理解力に差が出るのは当然で、完璧に理解で
きる人もいれば、半分以上が分からない人もいる。なぜなら、知識レベルは人それ
ぞれ違うからである。特に、世代の格差によって、理解力の差は大きく、高齢にな
る程、知識レベルは落ちる傾向にあるので、誤解を招く場合が多くなる。
更に、自分の意図を明確に伝えるために、より具体的な言葉を使い「言わなくても分
かるだろう」ではなく「言わないと分からない」と思ってコミュニケーションを行う
のが大切である。
結局、人間関係で誤解を無くすためには、十分なコミュニケーションをとって信頼関
係ができていれば、お互いの言いたいことが分かるようになって、長く付き合ってる
内に、阿吽の呼吸で意思疎通ができるようになる。私のように高齢になると、他者と
の会話の機会も少なくなり、知識レベルも低下していくので、誤解を招いたり、誤解
したりしないように、理解できるまで話し合うよう心掛けようと改めて思う。