人間は区切りのいい数字が好き
人間には「区切りのいい数字が好き」という傾向がある。
区切りのいい数字は、シンプルで覚えやすい。
友人と待ち合わせの時間を決める時も、普通に区切りのいい時間にする。
まさか7時56分と決める人はいなくて8時にするだろう。
そこで、きりのいい数字の持つ力を逆手に取る方法がある。
商売における数字も、区切りのいい数字にする方が売り上げは伸びる傾向がある。
例えば自販機に、まったく同じコーヒーが、98円と100円という値段で売られていた場合があるとしよう。
結果は100円のコーヒーの方が圧倒的に売上が多い。
100円より98円のほうが2円だけ安いが「100」という数字がスッキリしていいと思うのが人間の心理である。
したがって、2円高いにも拘らず100という区切りのいい方を選んでしまう。
値段が高いほうが売れてしまうというこの不思議さ、これこそ数字の面白いところである。
このように人間の心裡を突いた商売方法は、様々な業種で適用されている。