宝くじの購入思考の変化は格差社会の産物
宝くじの醍醐味は何と言っても一攫千金、しかし宝くじを買っても1等に当選する確率は極めて低い。
しかし、くじを買わなければ絶対に当選しない。
そして、くじを買うというより、1等に当せんする夢を買っている人が多いのかもしれない。
買う枚数も様々で、くじを1枚だけ買って1等当せんの夢を楽しむ人。
10枚や20枚など毎回決まった枚数を買う人。
中には、1,000枚、2,000枚といった単位で買うツワモノもいるようだ。
今回の「年末ジャンボ」は前後賞合わせて賞金額は10億円で、2,0000万枚が1ユニットとして発売された。
つまり、1等の当選確率は2,000万分の1である。
近年は、宝くじの売上げは減少傾向で、現在はピーク時の3割も減少している。
そこで「格差社会」との関係だが、以前にも書いたが現在の日本社会の抱える大きな問題が、格差の拡大と固
定化である。
一部の富裕層と生活困窮者層との所得格差は拡大傾向が固定化されてきている。
宝くじは一攫千金を夢見る富裕層意外の人達にとっては射幸心を煽られ、その手段として買われてるように
思う。
今や、夢を買うというより、貧困からの脱出の手段の一つとして考えてる人が多くなってるような気がする。
一方、売上げが減少してる原因の一つに、夢を買う余裕すらない人が堅実志向になっている。
「どうせ当たらないものにお金を掛けるような無駄はできない」という考えに変わってきたのかもしれない。
今や、宝くじで夢を買う楽しみというより、射幸心を煽られ、その手段として買うか、堅実的に買わないかの
どちらかのような気がする。
そう考えると「宝くじの購入思考の変化は格差社会が齎した産物」なのかもしれないと思うのだが。