性的マイノリティの理解を深める
近年、性的マイノリティとかLGBTという言葉をよく見聞きする。
この「性的」というのは「セクシュアリティ」と理解すべき言葉で「人間の性のありかた全般」という意味で
捉えることです。
つまり、性的マイノリティとは「セクシュアルマイノリティ」という意味でもある。
そしてLGBTはご存じように、以下の4つの性的マイノリティの頭文字を並べたものです。
L: レズビアン (女性同性愛者)
G : ゲイ (男性同性愛者)
B: バイセクシャル (両性愛者)
T: トランスジェンダー(身体と心に違和感のある人)
このLGBTは、4つのセクシュアルマイノリティのみを伝えている言葉とも取れる。
一方、性的マイノリティはLGBTの4つのセクシュアリティだけではなく、幅広いセクシュアリティを意味して
いる言葉です。
つまり性的マイノリティは、ある特定のセクシュアリティで構成されている言葉ではない。
しかし、未だセクシュアリティについて理解が浸透してるとは言いがたい。
例えば、「愛する人を恋愛感情だけではなく、性的な対象としても愛している」という言葉について考える。
愛するだけではなく、身体も繋がりたいという思いがあると捉えることができる。
この意味の「性的」と性的マイノリティの「性的」は違う意味を持っている。
つまり、全く知らない方が「性的マイノリティ」という言葉を見た時に本来の意味とは違うイメージを抱いて
しまう可能性はゼロではない。
また、「マイノリティ」という言葉です。
マイノリティは、日本語で「少数派」という言葉です。
つまり、性的マイノリティは「セクシュアリティの少数派」という意味になる。
しかし、当事者の方の中には「少数派」という言葉に違和感を感じる方もいるかもしれない。
多数派と少数派という二つに分断することは、性の多様性を受け入れる社会を構築する上では問題である。
性的マイノリティは、当事者は特別ではなく全ての人にセクシュアリティがあるという前向きに考えていく必
要がある。
さらに、性的マイノリティという言葉への違和感は社会が当事者を「マイノリティ」という言葉で括ることを
問題視しすべきである。
「性には多様性がある」このあり方が当たり前の社会になるには我々も理解を深めていく必要がある。