二十歳の集い
昨年の4月から18歳から成人として扱われるようになった。
そのため、これまで成人=20歳を前提とした「成人式」が、多くの自治体で「二十歳の集い」等に名称を変更
して行われてるようだ。
18歳に引き下げられた原因は様々あるが、諸外国の成人年齢の殆どが18歳というのも一つの要因だろう。
また少子高齢化により働く人が減ってる現状から、若者により早く社会参加してもらい、社会に活力を与えた
いというねらいもあるだろう。
では、何が変わって、何が変わらないのだろうか。
「変わること」
・様々な契約が保護者の同意なしで可能になる。
(クレジットカード・携帯電話・ローン等)
・有効期限が10年のパスポートの取得。
・裁判員に選出される。
・女性が結婚できる年齢。
(16歳から18歳に引き上げ)
など。
「変わらないこと」
(20歳にならないとできないこと)
・飲酒・喫煙。
・競馬・競輪など4つの公営ギャンブル。
・国民年金に加入する義務。
など。
こうして見ると、個人の責任に於いて、いろいろ契約できることが一番大きく変わることのように思う。
あとは女性の結婚が18歳まで引き上げられたのは、男女の婚姻開始年齢の差異の解消と近年の男女共の晩婚化
によるものと考えられる。
いずれにしても、18歳から個人の責任で判断して責任を負うこと自体は悪いことではない。
しかし、社会全体が彼らを導く仕組みをしっかりと創っておく必要がある。
そして、18歳になったら大人として扱われることを本人に自覚させることが最も大切だと私は思うのだが。