今日会ったおばあちゃんが言っていた。
「死ぬまで生きなければならない」
とても深い意味があると思った。
死ぬまで生きるのではなく、生きなければならない。
人はどうしたって生かされている立場からは抜けられない。
こんな風に考えたらどうだろう?
生き物には必ず食物連鎖がついて回る。
草や木を食べる草食動物が居て、
そしてその草食動物を捕食する肉食動物がいる。
そう考えると、肉食動物が食物連鎖の頂点を執っているようにも感じるが、それは違う。
肉食動物は草食動物が絶滅すれば、
自分たちも絶滅の道を歩むこととなり、
草食動物は草木が無くなれば息絶えることになる。
そして草や木も植物である以上、必ず栄養分を必要とする。
生物同士では、どんな風に組み立ててもその頂点は決まらない堂々巡りになる。
たとえそこに人を当てはめても同じことだ。
人だって他の生物が居なければ存在しない。
だって生物は全てが生かされているのだから。
でもここで勘違いしないでほしい。
生物が生物同士を必要として生きていることに違いは無いが、
ならその生物はどこから生まれるのか。
生物は生物ではない、私たちが
「物」
と呼び、生きていないと理解している者たちが私たちを生かしている。
それは地球環境だ。
太陽の光、水、風、大地
生かす者と生かされる者の違い。
不思議なものだ
生きていないのに、生かすことは出来るのだ。
でも正確には違う。
生きているのに、生きていることを理解出来ていないだけだ。
私たちの最も重大な欠点の一つともいえる。
それは地球を生物の一つとして考えなかったこと。
生きていな物から生きた者は生まれない。
私たちは生かされている以上、
死ぬまで生きなくてはならない。