一番目に入るのは、毎日のように眠るときに見える自宅の天井。
多分一番落ち着くその景色。
毎日繰り返されるその景色。
それは一番安心できる空間のように思える。
私の記憶の中のもう一つの天井がある
吊り下げの3つのフックとカーテンとカーテンレールとスプリンクラー
そして真っ白の天井
私の記憶に一番残っている景色。
それを私が入院中に絵に書いたものだ。
この天井は私に、無と多くの考える時間を与えた。
いい事も悪い事も、私は多くをこの天井を見ながら考えた。
そしてそこに何も無いことを知った。
私の目指す先は常に窓の外にある。
悩んだり、疲れたり、そんな時には空を見上げよう。
そして時には深呼吸して、木陰に仰向けに寝転がろう。
そうすればそこには皆に平等に天井が広がっている。
それには上も下も無いことに気がつくだろう。
誰一人触ることも出来ないその天井は、
誰しもが好きな時に好きなだけ見られるものでなくてはいけない