以前から無料で映画や音楽がダウンロードできるという話は聞いていた。
しかし自分はそういうサイトは行ったことがなくて、怪しいサイトであったり、なにかこわいことが起こるのではないかという気がしていた。
今でもそうしたサイトの一つとされるところへ行っても不安がある。
そんな具合でこの方面のことに詳しいわけではまったくないが最近モーフェウスとグロクスターという会社にアメリカの最高裁の判決が出て、違法コピーを助長するものであることは明らかだということになったらしい。
(CBSや
こちらのBBCのページをご覧ください)
しかしこうしたサイトに関する訴訟はBBCによればすでに2001年に始まっているらしい。しかも2003年にはファイル交換ソフトの違法性を否定する判決も出ている。
こちらです
それだけに今回の判決は非常に大きいものがるのだが、まだこうしたことに関する論争は続いてゆくのだろう。
ちなみに自分も今回初めてモーフェウスをダウンロードしてみたのだが、果たしてこのサイトなりファイル交換ソフトそのものが違法といえるかどうかはかなり難しいのではないか。
以前DATが出始めた頃にさんざん著作権ということが言われて芥川也寸志さんなどは、N響アワーでこのことばかりさかんに言い続けていたけれども、ITに関する技術というのはファイルをやり取りするためにつくられた部分が多いのではないか。
極端なはなしになるが、こうしたモーフェウスとかに限らず検索サイトにひっかかるサイトに著作権を侵害するものがないかと言えば、ないとは言い切れないだろう。
つまりファイル交換というのはある程度インターネットにつきものであって、違法かどうかはあくまでもサイトを造った人の良心にゆだねられているのではないだろうか。
またフリーソフトというものが結構世の中にあることも忘れてはならないだろう。
たとえばどこかの検索エンジンで著作権を侵すコンテンツを含むものがあるからといってその検索サイトが責任が問われることはないだろう。
モーフェウスにしたところで、検索して著作権を侵害するものがなければモーフェウス自体非難されることはまったくないはずで、問題はモーフェウスなどが市販されているソフトなどをそこから無料でダウンロードできるということを宣伝したとか、そうするよう勧誘したかどうかということであろうが、今回の判決はその責任を認めているわけである。
モーフェウスの検索ではアプリケーションやドキュメントも検索することができて、自分が見たところあまり市場に出回るタイプでない学事術的な文章のたぐいもある。
こうしたものは一種のサイトのつもりで出されているものであろう。
つまり、自分で書いたものを著作権を放棄することなくほかの人に知らしめたい、あるいは利用してほしいという考えの人もいるだろうと思われ、そうした人にとってはこれがむしろ著作権を主張する道具にもなりうるのではないだろうか。
それそのものが著作権を主張しうるものかどうかはまた別の話ではあるが。
もちろん著作権を侵害するものがそこに多く見られることは自分も感じたが、モーフェウスなどの会社をたたけばそれですむという話ではないと思う。
ちなみにこれをダウンロードしようとすると意外なことに?MSNにかんする情報がいろいろ出てくるようだ。