妄人妄語 衆議院議員野田聖子さんの選挙公約消去 有権者・国民を愚弄するサイト一時閉鎖に抗議します!「非道」はどっち?

すいませんがコメントはご遠慮いただいてます。選挙公約に関する記事はカテゴリから「野田聖子批判」を選択してください。

イージス艦あたごの事件に関する欠席裁判:他の船は避け捜索打ち切りの報道あってもしょこたんの発言は抹殺

2008-02-24 21:47:26 | マスコミ批判


イージス艦あたごの事件に関してはいろいろなニュースが出ているし、ブログなどでもかなり専門的な見方が出ているようで、自分としては全部見たわけでは報道ステーションを含めもちろんないが、やはり昨年のマルエーフェリーと同じようにマスコミによる欠席裁判が行われて断罪されているという印象で、これではまたしても同じような悲劇が起きないとも限らないとさえ思う。

今朝はこの事件をとりあげる番組がいくつかあったのでサンデージャポンと田原の番組などを見たが、はっきり言ってもうめちゃくちゃである。


森本が三週間の演習から帰って来たということを言うとすかさず田原が「疲れてた?」などと言って、いかにもそんなことは言わせないという脅しの雰囲気がありありと見えた。


自分はその場面は見られなかったがサンデージャポンで中川しょうこが「絶対に避けられた」などと漁船の側の非を認める発言をしたらたちまち番組内とブログで謝罪せざるをえなくなったようである。

ようするにこれも一種の脅しで漁船の側の責任は一切問うてはいけないわけである。

ようするにこの国ではいかにも言論の自由が保障されているようで、保障されていないわけである。

なにか自分たちの意見にあわない者が出ると、抗議の電話などによって徹底的に圧力を加える大衆というものが存在しているわけである。

そしてそういう風潮を作っているのはマスコミである。


これは一種の洗脳であると思うのだが、たとえばどのようにしてマスコミが一般大衆を洗脳しているか、報道ステーションのこの事件に関する報道をいくつか見ているとこれぐらいでだまされてしまうのか、と情けなくなる。


たとえば、富川が実際に漁船に乗り込んでそこのレーダーの近くの大型の船などが、どのように写るか見せた場面があった。

そこで富川と漁師によって確認されたのは、あたごのレーダーにもこのように漁船の船が写る「はず」です、ということであった。


ちょっと待ってください。だってその前の場面であたごのには二種類レーダー(航海用と防衛用?でしたっけ?)があってその両方が使われていたのかどうか防衛省は明らかにしていないと批判したばかりでしょう。

だからどのようにレーダーに写っていたのか情報が分からず、隠蔽しているかのごとくに言っておきながら、あなた方は写っていたはずだということを言っているわけですね。

でももし航海用のレーダーが使われていなかったら漁船の船影が写っていなかった可能性だってあるわけでしょう。


もちろんその場合でもイージス艦の責任はあると言うのでしょうが、富川が見たのは漁船のレーダーだからそれは「清徳丸」が備えていたレーダーにどのようにあたごが写っていたかということの情報にむしろ役立てるべきではないのか。


こういうイメージ操作を変な効果音などを混ぜておかしな分析をし続ければ見てるほうは100%イージス艦が悪いと思うのだろうか。


そうじゃなくて、しょうこたんはそういうのは本当はおかしい、と思っているのではないか。

「死ななくてすんだ」と言うのはたしかに酷な言い方だが、捜索は打ち切られたという報道もあったわけだし、なぜそれほど平謝りに謝らねばならないのか。


しょうこたんだけでなく幼稚園生でも分かると思うのだが、立教大学ご卒業の古館伊知郎さんや東京外国語大学中国語学科ご卒業の加藤さんは全くそうは思わないようだ。


おかしな話であるよ。


だって小型漁船だってレーダーがあれば気づいたはずだし、いくら夜だと言っても少なくとも少しは明かりはついてる大型船舶に気づかないはずはない。


ようするに「清徳丸」もよけきれなかったということのようだけれど、他の船はちゃんとよけてるわけでしょう。

だから「避けられた」というようなしょうこたんの発言は決して間違いではない。

むしろこういう発言を謝罪すること自体がおかしなはなしである。

そういうことからすれば仲間の漁船との連絡体制、お互いに警告しあったか、「清徳丸」にレーダーがあったか、あるいは操業中にエンジンをかけていたかとか、ライフジャケットを用意していたかどうかなどこの事件に関して重要なはずの漁船の側に関する情報は全くない。

漁協の側は記者会見をやっているからいろいろ訊けたはずなのに防衛省の発表を批判する面だけ報道して、たとえば仲間の漁船がその場で救助したかどうかなど全く問題にせず、防衛省の側の通報の遅れなどばかり一方的に指摘しているが、これでは欠席裁判もいいところだ。


しかも古館はあたごの船長が会見をして謝らないと言って怒っているが、サンデー・プロジェクトの森本の話では今は海上保安庁に拘束されているようだから、もしそれが本当だとすればそれも人ができないことを、いかにも情報隠しや隠蔽のイメージを持たせて不当に弾劾しているということになるだろう。


だいたいこれだけ徹底的に防衛省側だけを一方的に糾弾しておいて「情報を出していい悪いはそれからだ」などと一体どの口で言っているのか。


これだけ国民に一方的に防衛省が悪いと宣言しまくって、海上保安庁が漁船にも責任があるなどと言えるわけがないだろう。


だいたい自動操縦がけしからんと言っているが、自動操縦でもとにかく操縦室に人がいるわけだから、いざと言うときには切り替えるようになているはずだ。


マスコミの論調を見ているとお前がどかないからこんなことになってしまったどうしてくれるんだ、とすごんでいるようであるが、これは法律以前のきわめて稚拙な議論である。

たとえばサンデー・ジャポンで八代とかいう人はこのあたりでこの時間に500艘の漁船が操業しているなどと言っていたが、自分はそれはにわかには信じられないが、それが本当だとしたらその漁船の混雑自体が問題ではないか。


右手前方から来る漁船をどうよけるか、あるいはよけたところでまた他の船にぶつからないかなどどうやって分かるというのか。

これはどう考えても漁船の方によけてもらうしかないではないか。


だいたいあれだけ船が大破するというのは漁船の方も猛スピードであたったかあるいは沈没したあとスクリューに壊された可能性もあるがおそらく前者であろう。

ちなみによくGreenpeaceの船が捕鯨船に体あたりしているビデオなどを見るが、そういったものを見れば、大型船が波を立てていることなどもあって漁船が大型船にぶつかること自体がかなり難しいということは分かるはずである。


行方不名の方の捜索が打ち切られたのは大変残念であるが、いたし方ない部分もあるだろう。


それにしてもこの事件は地図などを見ると伊豆大島よりも南のようで、かなり陸から離れたところでおきたようである。

この地点ですでに自動操縦を切り替えろ、というのは事件が起きたから仕方がないが、午前4時にこの地点で漁船が多くいるから気をつけろ、というのは酷ではないか。

イージス艦の船員の生活の過酷さなどから疲れを言うのはけしからんということになるのかもしれないが、それよりなによりハワイから来たほうはやはり陸との距離感が頭では分かっていてもなかなか体では分からないものでだから、レーダーというものもあるわけで、別に漁船との事故を防ぐためだけにレーダーがあるわけではないのである。


日本の海岸というのは非常に入り組んでいて、極端な話、夜の海はまっくらだから、陸とぶつかる、あるいは何かの岩などにぶつかるという可能性もないわけではないのである。

だからブイが浮いていたり、(ちなみに漁船の明かりをブイと見間違えた可能性もあると自分は最初に思ったがブイは普通は赤い色をしている)灯台があるのだ。

現場の海域を一番知っているのは現場の漁師なわけだから、漁船の方がどかないことにはどうしようもないのではないか。


だいたいこれだけ陸から離れたところで大型船のほうに回避義務があるとしたらあまりに酷でそんな法律はもう少しきめやかに改正すべきだ。


こんなことを書いてもなんにもならないことはマルエーフェリーの件で立証済み。

自分も疲れた。


書き忘れたが渡辺喜美が「この漁船がもし自爆テロの船だったらどうするのか」などと記者会見で言っていたようだが、海上での自爆テロは難しいだろう。

ただ不審船などが攻撃してくるということは日本海上に比べて可能性は低いだろうが、なくはない。


レーダーの件にしても防衛上の機密とかかわる部分もあるだろう。

またそれもそれを理由にして明かさない、と言うのだろうが、こういうことは報道ステーションの視聴率アップのために公表するわけではない。


どこかの役所がWikepedeiaの一部をパクッた件で民主党がネット上の情報は誰が書いてるか分からないから信用できない、と国会でわめいている場面を写してる癖に、自分たちは氏名不詳の(?)自衛官などを証言させたビデオを流している。

ようするになにが言いたいのか分からないが、「あたご」はむちゃくちゃたるんでいると言いたいのだろう。


しかし、勤務体制も含めて今現在現役ではないかも知れないが、公務員がこういうことをあれこれしゃべっていいのか。公務員の守秘義務違反になる可能性もあるのではないかか。

自分たちは防衛に関する機密情報漏れを徹底糾弾していながら今度はいろいろな情報をしかも情報源を秘匿して次々に流して防衛省を混乱に落とし入れているのは、全く国益に反する犯罪だと言えるのではないか。


大体、緘口令をしくというのもそんなに悪いことなのか。

どの情報を流していいか悪いか、というのは微妙な問題を含むから、いろいろな情報が遅れるのはある程度当然のことであろう。


むろん古館が早く情報を出せと言うのもこの事件で視聴率を稼いでお金儲けしているわけだから当然とも言えるがこの話題もあと二三日だろう。

マルエーフェリーとか他の海難審判の判決などは一切報道されないようだが、いずれにせよテレビや新聞が流す情報がすべてではないだろう。

とにかくこういうマスコミの風潮ではこういう事故の再発は防げないと自分は思う。





マルエーフェリーを「当て逃げ」と決め付けて済ましたマスコミにもイージス艦の事故の責任はある

2008-02-22 00:17:52 | マスコミ批判


報道ステーションで連日イージス艦の事故がとりあげられているが、まだ行方不明の方々の生存の希望も無いとは言えないと思う。

奇跡の生還を祈るが、私としては漁協を含め行方不明の漁師の方々のほうに責任はあったと思うし、報道ステーションはじめイージス艦がすべて悪いと決め付けた報道にはきわめて遺憾だと言わざるをえない。

たしかに防衛省側の発表には「訂正」などもあるようだが、これには早く発表しなければ「発表が遅い」と言われるというプレッシャーからパニクッたということもあるのではないか。

とにかく古舘はじめマスコミがけしからん、けしからんとさんざんわめき散らすわけだから、相当な圧力になってその結果またつじつまの合わない発表をしてまた怒られる、という悪循環に陥っているようだ。


しかし、まず考えてほしいのは小型と言っていい漁船とイージス艦の衝突の場合、どちらに回避義務があるかと言うよりも(この点にかんして自分はよく知らないが)どちらの方が回避しやすいかということを考えてみればどう考えても漁船の方が回避しやすいということだ。


むしろ、イージス艦の方から漁船にぶつかろうとしたとしてもそう簡単にできることではない。

漁協の人などはこういったことがまったくわからないのだろうか。

今日、報道ステーションで一部漁協の方の会見を見たところでは「イージス艦の方は漁船のほうが小さいからよけてくれると思ったのではないか」と言っていた。

一体何を証拠にそう言えるのか分からないが、それはそうだろう。

はっきり言って自分も同じくらいの漁船に乗ったことがあるが、夜でもなんでもあれぐらいの大きさの船にぶつかるなど考えられないことである。

技術的に漁師の資格が疑われるとさえ言っていいだろう。


さらに言えばイージス艦の右舷に当たったようだがあれだけ破壊されると言うのは、漁船の方からぶつかったとしか自分には考えられないぐらいである。


古舘はイージス艦の方はよけてくれると思っていたふしがあるといっていたが、それはあの漁協での会見で言っていたことをしかも大げさに「傲慢」などと言っていたようだけれど、最初から結論ありきのあなた方こそ傲慢ではないのか。


また民間なら裁判とか言っていたような気もするが、これはこれから海難審判というものが行われるべく、海上保安庁が調査中なのではないか。

裁判が行われない、と言うわけではないし、とにかくまだ調査中なわけである。

しかしながらテレ朝などは、顔は出ていても名前も出ていない漁師などの証言をあちこちからとってきて防衛省がひどいことをした、という印象を植え付けている。


もう調査も何もいらないではないですか。

自分たちで勝手にこれはこうだと、漁協関係者の証言に従って説明して加藤のようにストンとわかったでいいんではないですか。

ちなみに自分はようするにたくさん漁船がいてそれがばらばらな動きをしたんで、イージス艦の方も進路をどうとればいいのか迷ってそれが事故につながったと思いましたけれどもね。


ちなみに昨年にはマルエーフェリーの大型タンカーとなぜかカメラマンが乗った漁船が衝突してマルエーフェリー側は「当て逃げ」とされたわけだが、何を証拠にマスコミがそう言いまくったのかいまだに分からない。

はっきり言えばあれはマスコミによる集団リンチの冤罪だと自分は思っているが、今回なぜか古館はじめマスコミはあのことは一切ふれていないようだ。


はっきり言ってあの事件をああいうふうな形で片付けたことが今回の原因でしょう。


こういう事故が起きた場合に大型の船のほうが絶対的に悪いという風潮をマスコミが作ってしまい、漁師の側もそれに乗っかってしまった。


いい加減、古館も自分たちのやってることが実はおかしなことだと世間が気づきそうだと思っているんではないか。

だからしゃかりきになって防衛省けしからん、けしからんと田岡俊次まで呼んで連呼させたわけだな。

田岡なんてイラク戦争で予想が全くはずれてものすごい恥をさらした男で朝日の社員でなかったらテレビに出ることなんかありえない人だと思う。

そういう男が今回の事件とは直接には関係ない機密情報の漏洩とかいろんな防衛省のスキャンダルを並べたてて防衛省はたるんでると言ったって、それで朝日が弱いものの味方と思われるかというと少なくとも自分は違う。

もはや田岡は軍事などの専門家というより単なるおしゃべり好きなオヤジに過ぎないことは一般視聴者の目にも明らかで、それに気づかない朝日は裸の王様の集まりである。


もういいかげんテレビ朝日も偽善者の真似はやめたほうがいいよ。

このニュースは流せば流すほどあなた方がマルーフェリーに対して取り返しのつかないことをしたということがばれると思うよ。


朝日の社説だってさすがに自分たちの馬鹿さかげんに嫌気がさしてるようで漁船の方の注意義務も否定はしていないようだしね。



自分たちが正義の味方だと思っておれる幸せな神経の古館などがうらやましいよ。


いずれにせよこの辺が引き際だと思うよ。

行方不明の方がホームレスの支援をしていたことは尊敬します。

しかし、これはぜんぜん事故とは関係ありません。

漁師としてプライドがあればきちんとした見方をする人が出てきてもよさそうに思いますが、海を愛する男の一人として情けない限りです。








鳩山法務大臣の冤罪に関する失言や古館のアダルト・チルドレンだけでなく朝日の灰色無罪が気にかかる

2008-02-16 12:22:40 | マスコミ批判

鳩山邦夫という人はもうほとんど理性を失っているとしか思えない。

というよりもこの人の発言後の処理の仕方が非常にまずい。

たとえば友人の友人がアルカイダという発言であるが、これはいくらあとで発言を撤回したところで公安当局が調査すべき由々しき問題だ。

自宅や事務所など電話やPCなどもとりあげて交友関係を洗い出し、アルカイダ勢力が国内で活動しているかどうか当然調べるべきである。

ところがそういうことを公安当局がしたとは聞いていない。

平和ボケもいいところだが、これでは何のために公安調査庁があるのか存在意義が疑われる。


また今回の冤罪発言だが、こういう失言の類を聞いているとどうも鳩山邦夫という人は法務大臣になってよほどうれしくて頭がおかしくなってしまったのではないかと思われる。


それはそうだろう。自民党から出て行って民主党では政権がとれないから自民党に戻ってきて大臣のいすに座っているわけだから、笑いが止まらないのも無理はない。

もっとも株に関する発言は失言などではなく、むしろそういうことを隠しとうそうとする鳩山由紀夫の方がおかしいと思わざるをえない。


冤罪発言についてだが、朝日は2月15日の社説で以下のように述べている。


一般的に、「疑わしきは被告の利益に」との刑事裁判の原則が適用されて灰色無罪となるケースがある。それまで冤罪というのは抵抗があるという趣旨なら分かる。

 
そうなんですかね。というかこんなことを朝日が言う日が来るなんて夢にも思いませんでした。

でも私の感覚で言うとたとえ「灰色無罪」であっても「冤罪」の可能性はあるのだから、それを「冤罪」というのは抵抗があるというのは自分は分からないですね。

ようするに灰色無罪というのは「冤罪」の可能性があるから、というかすでに「冤罪」になっている可能性があるから無罪にするわけでしょう。

それぐらい「冤罪」というのは種類や程度の差はあっても大変なことなんですよ。

灰色無罪の場合でもやっぱり冤罪としなくちゃ何のために無罪にしてるんだか分からなくなるんじゃないか。

というより「灰色無罪」なんて正式な法律用語なのかね。自分は法律に詳しくないけど、せめて推定無罪というべきではないか。

映画のタイトルにもなったようだが、英語でassumed innocenceなどというのがそれだろう。

ちなみに「疑わしきは被告の利益に」というのは自分は初めて聞いたがこれはこれでいかにも翻訳みたいな感じがして普通は「疑わしきは罰せず」と言うのだろう。

鳩山は刑が確定して服役したあとで無実が証明されたとき「冤罪」と考えていて、冤罪のハードルが高いわけだが、どうも朝日は冤罪のハードルをどのあたりに置いているのかよく分からない。

「灰色無罪に」関しては冤罪と言うのは抵抗があると言うのなら分かると言うことなら、これまた私に言わせれば冤罪のハードルは高いと言わざるをえない。

たとえば電車などでの痴漢だって灰色無罪と言うのはあるだろうが、これを冤罪と言うのは抵抗を感じると鳩山が言ったら朝日は納得するのか。

これは話を分かりやすくするために「灰色無罪」と書いたまでであって、むろん「証拠不十分」などとすべきであろう。



灰色無罪というのはどうもマスコミが灰色高官と言う言葉などでいろいろ疑惑のある政治家や実際に裁判で有罪になった者たちに関してよく使っていたころに同じように多く使われた言葉ではないか。

つまり、裁判で無罪になったら無罪として社会的には扱われるべきなのに、マスコミはこういう言い方を頻繁に使っていたのではないか。

こういう言い方も正確ではなくてはっきり言えば例の「ロッキード裁判」のころに灰色高官という言葉が使われだして、そのニュアンスが「灰色無罪」という言葉にもまつわりついている。


ロッキード裁判に関する論争もあったが、実際判決の中には「灰色高官」というよな言葉を想起させるというか、作り出すようなものもあったのではなかったか。


話を灰色無罪に戻すが、この言葉を使うと自分の感覚では限りなく黒に近い灰色、あるいは犯罪事実は厳然として存在するが犯人とする証拠が不十分のため無罪するというようなニュアンスを感じる。

朝日は鹿児島の事件は「灰色無罪ではない」と述べている。

しかしながら、鳩山の発言が言及された事件が「灰色無罪かどうか」ということによって妥当な発言かどうか左右されるというのは理解できない。


だいたい「灰色無罪」ということは誰が決めるのか。


朝日はまず「事件そのものが鹿児島県警によるでっちあげの疑いがきわめて濃い」と言っているのだから、ようするに犯罪事実そのものがないとされるわけであるから、そういう場合に比較のためとはいえ「灰色無罪」と言う言葉を持ち出すこと自体おかしな話ではないか。


灰色無罪と言う言葉はあまり使わないほうがいいというのが自分の考えで、たとえば殺人事件のようにある犯罪事実が厳然として存在するとき、たとえば誰かが逮捕され起訴された場合を想定してみても、かりに証拠不十分で無罪判決が下りた時でも「灰色無罪」とは言いにくいだろうということを考えれば、そのことはあながちゆえなきことではないと思えるのではないか。

たとえば昔のボクシング選手が殺人容疑で拘留されていることが報道されていているがこれは「冤罪」として報道されている。

袴田事件と称されるものだが、これも今刑が確定しているのかどうか微妙な情勢にあるのかもしれない。

何年か前に報道ステーションでこの事件を担当した元・判事が泣きながら袴田が無罪であると言っていたようだが、自動的に死刑にする道を探ったりする鳩山がいつ死刑執行に踏み切るか不安もある。


話がずいぶんわき道へそれてしまったがようするに袴田がかりにこれまでのある段階で無実になったとき「灰色無罪」などと言う人はいないだろう。推定無罪でも不快な印象は残る。

つまり「証拠不十分」は即「冤罪」でいいのではないか。


さて話を戻してもう一度朝日の引用を見ていただきたい。


一般的に、「疑わしきは被告の利益に」との刑事裁判の原則が適用されて灰色無罪となるケースがある。それまで冤罪というのは抵抗があるという趣旨なら分かる。


私には「それまで」という言い方が分からない。

朝日は大辞林から冤罪の定義を引用している。

罪がないのに、疑われたり罰を受けたりすること。無実の罪。ぬれぎぬ。

朝日は判決が確定して罰を受けなければ冤罪にならないとでも思っているのだろうか。

逮捕された時点でも無実が証明されたり、立件されないこともあるのではないか。その場合には冤罪と言うべきではないだろうか。


事件が公表された時点ではすでに社会的制裁を受けているわけであるからその時点で「罰」は下っている。

むろん、朝日をはじめマスコミがその権力構造の代表であることは間違いない。

「冤罪」は法的機関だけによってなされるのではない。


疑わしきは罰せずと言う場合にも朝日をはじめマスコミは法的機関にかわって被告に社会的制裁を加える。

マスコミによる虚偽報道を含む社会的制裁も立派な冤罪である。

そういう自覚が全く朝日には抜けている。



もう一つ最近気になった失言で古館の「アダルト・チルドレン」発言がある。

最近報道ステーションを見ていないのであるが、なぜ古館が謝ったかよく分からない。

謝るべきではない、と言っているのではない。どうせ普段から付け焼刃の知識であれこれ自分でもわけのわからないことをしゃべりまくっているだけなのになぜこの件だけ謝るのか、それが分からない。

そんなことで謝れば、社会的弱者に対して優しい人間だと思われるとでも思っているのだろう。

謝るからには具体的にどのような症状が「アダルト・チルドレン」でどのような行動がそうでないか古舘は区別がつくのだろうか。

あるいは「アダルト・チルドレン」という病名の元に正当化される行動があると思っているのだろうか。

古館が謝ったというのはそういうことに関して社会全体として共通の理解があってしかも自分が深く認識しているという前提で謝っている印象を与えるが、その辺のところが自分には分からない。

むろん自分は普通の会話ではこういう言葉を使ったことはほとんどない。

自分に関しては用いたことがあるが、すくなくとも人については言ったことはない。

古舘ほど自分を棚の上にあげる馬鹿ではないつもりである。



軽挙妄動の橋下大阪府知事の連日の騒動で今枝弁護士との係争が忘れられている

2008-02-12 21:14:13 | マスコミ批判


橋下大阪府知事が賞与や退職金の大幅減を提案したということでニュースになっている。

NHKの番組に遅刻した騒動といい、次から次へとこの人に関していろいろなニュースが出るおかげでどの話も中途半端に忘れられてゆくようにさえ思える。

しかし、考えてみると大阪府知事選挙になぜ一転して出ることにしたのか、そのことすらいまだに不可解であるが、ようするにそういうことなのか、と妙に納得できなくもない。

つまり昨年からいろいろ世の中をお騒がせしているようであるが、もっとも忘れてはいけないことが忘れ去られているような気がして、実はそれが橋下の狙いなのではないかとさえ思えるのである。


はっきり言えばこの人が大阪府知事選挙に立候補しないと言いながら立候補して当選したというのは実はあのことを世間に忘れさせようとしたからなのではないか。

「あのこと」とはテレビで光市母子殺人事件の被告側の弁護士を懲戒請求をするようにテレビで呼びかけたことである。

この件で橋下は今枝弁護士から訴えられたわけだが、その懲戒請求を出した人たちに対して今枝から求釈明書が送られて、送られたほうも橋下のほうもかなり驚いた模様である。

橋下のブログを見るとその件に関する記事で更新が止まっている。

http://hashimotol.exblog.jp/6613152/


はっきり言ってしまえば、橋下はかなりこの裁判で分が悪い証拠だろう。


今枝のブログなどもあまり詳しく見たわけではないが、いずれにせよ自分の印象ではこういうものが送られた時点で、あるいはこれはどういうことなのかという説明が懲戒請求した人たちから橋下に求められた時点でかなりまずいことになっているということではないか。

おそらく橋下も本当は大阪府知事選挙には本当に出るつもりはなかったのであろう。

しかし、誰かが何かを進言して橋下もなるほど、と思って急遽立候補することにしたとかってな想像もできなくはない。

たとえばこのような。。。

***********************************************************************

今あなたはこの裁判でかなり分が悪いですよね。もし大阪府知事に立候補すれば世間はあの裁判のこと忘れますよ。

このままあなたが裁判に負けたらタレントとしての活動にも支障が出るでしょうね。

もし大阪府知事になればもしあなたが裁判に負けたとしてもそれほどあなたの仕事に響かないでしょうね。

次から次へとあなたの話題でマスコミは連日騒ぐでしょうから、それどころじゃなくなるでしょう。


それに東国原さんなんか御覧なさい。知事になったからと言ってタレント活動ができないというわけではなくて、むしろ毎日マスコミで連日でとりあげられてるじゃないですか。


裁判なんかあなたが出なくても公務がある、と言って出廷しなくてもすむでしょう。

このままあなたがタレントと弁護士を続けていたら例の求釈明書に関してもそれを送られた人への対応でおわれることになるかも知れませんよ。

知事になればそういうことも忙しいの一点張りで何もしなくてもすむでしょうし、いいことづくめですよ。

***********************************************************************



これはかってな想像であるが、ようするにこういう進言がかりにあったとすれば、それがまさしくその通りであるような流れになってしまっていることが問題である。


むろん、大阪の選挙民の選択は実におかしなものだと思うが、他の候補がどうだったのかというと、特に印象に残らない老教授しか出せない民主党の無能ぶりが救いようがないという印象。

ちなみに選挙期間中に新聞の折り込みチラシとして扇動的な文書を大量にばら撒いたらしいがこれは一体どの勢力が行ったのかはっきりさせてほしいものである。

折り込みチラシだから誰がやったのかすぐはっきりするはずだが、正確なところは自分は知らない。


いずれにせよ、橋下は自分が公約した予算の中身が実現しないことに関して「選挙制度」のせいにしているようだが、ようするに日程も何も計算できなかった自分の無能さが露呈されたというだけの話だろう。

とにもかくにも今枝の出した求釈明書が不当なものであるというのならどの法律からそう言えるのかきちんと説明すべきではないか。

橋下は説明したつもりかもしれないが自分には2007年11月5日のブログで今枝が作成した求釈明書に関して「文書自体も『脅迫』にあたり得ます」と書いている点が非常に気になる。

「あたりえます」ということだから「あたらない」こともあるわけでどっちかはっきりしてほしい。

その後この件に関してどういう風になったのか分からないのだけれど、とにかくそれが脅迫にあたるのか、あたるとすれば刑事告訴するのかなどはっきりさせるべきではないか。


橋下はたしか裁判に関して世間の反応というものが影響するということを言っていたようであるが、それならそれで、世間の一人として詳しく情報を知りたいと思うし、その上でなにかまた発信したいと思う。


正直な気持ちを言えばこの国に民主主義はふさわしくないという気さえする。

大体においてこの選挙において今枝が橋下を訴えたということは知っていても求釈明書の件は知らなかったという人が大半で折り込みチラシも橋下に有利に働いたのだろう。

とにかく馬鹿らしい。


いずれにせよ、本当に自分の言葉に従って懲戒請求を出した人のことを考えれば府知事選挙など出てる場合ではかったし、選挙民もこういう人間を選んだというのは驚くべきことである。


ちなみに自分は橋下のようにこの知事に対してリコール運動を起こしてほしいんですね、とは言いません。

いずれにしてもこんな人間に振り回される人間たちも本当に救いようがない。