自分としてはもう野田聖子のことは忘れようと思っていたが、最近の郵政民営化法案の騒動でよくマスコミに名前が出てくるので、そう簡単に忘れることはできない。
『私は、産みたい』という本が出てきたとき、新聞の紹介の仕方からしてこの本は問題があると思い、この人に関して批判的な目で見た感想をいろいろ書いてきた。
本当は読みたくなかったが、『私は、産みたい』をついに読んだ。
読みきるのにはいやな思いをしたが、約2時間で読みおえた。
いろいろ感想はあるが、とりあえず。。。
美談のようにして(もっともどれも美談めかして書いているのかもしれないが、どれも自分には美談とは思えない)妹のことがかれているれている。
なにより驚いたのは妹が政策秘書であるということ。
政策秘書には資格試験に合格するか、10年以上の秘書としての経験が条件とされているようだが、妹を秘書にするなどわたしにはとても考えられないことだ。
秘書でも、家族でも見舞いをしたり、体のことを心配するのは当たり前だろう。
しかし、政策秘書というのは議員のプライバシーからはむしろ離れたところで政策に関する研究などをすべきではないか。
野田聖子はわたしのこうした「政策秘書」という制度にに対する「期待」をこの本においてこっぱみじんに砕いていると言える。
野田聖子という政治家は「公」と「私」の区別ができない政治家であるような気がして仕方なかったが、この本を読んでますますその疑念はふかまった。