高祖坂・高祖井戸をあとにして、山道を進みます。
急に視界が広がりました。
三方を山に囲まれた地にあるのが本圓寺です。
古そうな法塔が真新しい台座の上に立っています。
こちらにも!
入口です。
「日蓮大聖人 御霊跡」とあります。
山門は工事中でした。
職人のおじさんが屋根の銅板を葺き替えていました。
後日、再度訪問すると立派な山門が出来上がっていました!
山号は「大明山」です。
本堂です。
もともとここには伊豆から来た僧侶が庵を構えていたそうです。
米が浜から衣笠を経てここ木古庭にいらした日蓮聖人は、数日間滞在されたそうです。
歴代お上人の御廟を参拝しました。
開山は九老僧の一人、日印上人です。
九老僧ということは日朗上人の優れたお弟子さんで、日蓮聖人から見たら孫弟子にあたるお上人です。
日印上人はもともと越後・寺泊の出身で、幼名は摩訶一丸です。
「高祖日蓮大菩薩御涅槃拝図」(大坊・本行寺で購入)にも摩訶一丸が描かれています。
日蓮聖人が佐渡に渡る直前、寺泊で日蓮聖人に会い、弟子になりたいと申し出たそうです。
8才の子供がですよ~!ちょっと我々の感覚からは想像できません・・・
日蓮聖人もこの子の利発さ、非凡さを見抜いていたのかもしれません。
じきじきに「摩訶一丸」の名前を与えられたそうです。
のちに摩訶一丸は日朗上人に師事しました。
有名な鎌倉問答(1318年、鎌倉幕府の命で行われた各宗の問答対決)で全ての宗派を論破し、これにより鎌倉での法華経の布教を、幕府が認めたといわれています。
日印上人の鎌倉問答と、のちの日像上人の帝都開教により、日蓮聖人の教えはようやく、天下公認のものとなったのです。
日蓮聖人のご尊像に合掌。
何か、この日蓮聖人像は霊能力を発しているような雰囲気を感じます。
高祖井戸を掘り当てたのも、わかります。
台座には日蓮聖人のご生涯を塑像にした絵がありました。
小湊でのご誕生の時でしょうか
鎌倉での辻説法ですね~!
伊豆の法難ですね。俎板岩
佐渡の塚原三昧堂ぽいですね。
こういう絵を描く?彫る?専門の方もいるんでしょうか?
上手い。頭が下がります。
日蓮聖人はこのあと、滝に向かいます。
「不動滝」です。
三浦半島に滝があるなんんて聞いたことがありませんが・・・
とりあえず行ってみましょう。