東京都下唯一の、日蓮聖人のご霊跡は今・・・
桜の開花も秒読みの、快晴の春分の日
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/54/2f2eec09ca676277ad320825f01abc8d.jpg)
西武新宿線の東村山にやってきました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/57/c214c90ddf2ab5844364068d8f702f40.jpg)
駅前に府中街道が走っています。
そこから一本脇道に入ると・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/95/ce90aaff28225e5e64e6775993ad7a62.jpg)
歴史の香り♬
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/2c/209e361124b0abe39d3cb56bbce53af9.jpg)
この細道が「鎌倉古道」です。
鎌倉古道は鎌倉を起点として
群馬方面に向かう「上ツ道」
栃木方面に向かう「中ツ道」
千葉方面に向かう「下ツ道」
の3本があるようで、ここ東村山には上ツ道が走っています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/82/267437f220bdfd8200ed54d08b0a2aef.jpg)
道沿いに説明がありました。
この古道は上野国(今の群馬)を経て信濃国(今の新潟)に至るそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/28/dbbee7e774f8e7f00a6563c0321ada9d.jpg)
龍ノ口の法難後、日蓮聖人は厚木・依知の本間重連邸に28日間勾留されたあと、配流予定の佐渡に向けて歩き出しました。
たった一日で厚木から久米川まで踏破し、この先のお宅にお泊りになったそうです。
歩く歩く!!
鎌倉古道沿いには昔からの遺跡、神社仏閣などが点在しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/13/c54937c49c5c50653d9514235abe73b5.jpg)
白山神社
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/48/e0225579ca47ec1d71147f06f2d58ddf.jpg)
当間稲荷
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/61/aa88f44d571ecf218658d943ac89eb25.jpg)
熊野神社
など・・・
江戸時代頃まで人々の往来が盛んだったんでしょうね!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/80/0b08774c180b0d6d36e31151aa05c3b7.jpg)
日蓮聖人はこの鎌倉古道沿いにある「立川家」という民家に御一泊された記録があるようです。
行ってみましょう!!
僕、不慣れな土地を巡る時は、事前にグーグルストリートビューで現地を確認しておくんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/2f/37f7722e0a03f933554269cc5d2f1d7c.jpg)
そろそろ↑の立川家の立派な門が見えてくるはず・・・
・・・あれ・・・あれ?この場所のはずなんだけど・・・
・・・ない(悲)なくなってる(泣)・・・
念のためお向かいの畑で作業されているおじさんに聞いてみると・・・
昨年、跡形もなく全て壊されてしまったそうです。
現在は真新しい建て売り住宅がたくさん建っていました。
(もう住んでいる方もいらっしゃるので、画像は敢えて掲載しません)
・・・既に40か所以上、日蓮聖人のご霊跡を巡ってきましたが、ここまでの様変わりは初めてです。
グーグルストリートビューの画像は2015年4月、たった2年前のものでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/07/8275f2caa10452bdde7c3fe9e6db09b9.jpg)
本当に胸が痛くなりました。
しかし、ご霊跡となるこの場所を700年以上にわたって維持し続けてこられた立川家の方々にとって、その取り壊しはもっともっと辛かったはずです。
一般のお宅でありながら毎年10月10日にはお会式を営んでおられたという事も聞きました。
大変な業績です。ご苦労様でしたと言いたいです。
現在は有名なお寺でさえ、存続が難しいところも多いと聞きます。
一銭の利益にもならないご霊跡の維持
時代の流れとはいえ・・・
我々の子や孫の時代に、残してゆけるのでしょうか?