横須賀・米が浜から辿ってきた日蓮聖人の鎌倉への道、ゴールは目前です!

日蓮聖人は法性寺のお山にある岩窟で猿たちの供養を受け、体調を整えて鎌倉へ向かいました。

法性寺の裏山は岩山です。昔の知恵で歩きやすいように「切り通し」になっています。

小刻みなアップダウンが続きます。

帝釈様が行者を守ってくれています。

鎌倉時代の山中は、今よりず~~~~っと寂し気だったんだろうな・・・

広い草原に出た!!
向こうに見えるのは鎌倉市のクリーンセンターの煙突です。

布教のために初めて鎌倉に乗り込んだのも、この道でしたし、松葉ケ谷の草庵の焼き討ちに遭ったときに避難したのも、この道だったのです。
まさに、道自体が「ご霊跡」です。

シダが道の両側を覆います。

この切り通しは、国指定の史跡なんですね。

昔、この一帯は交通の難所だったようです。
明治時代まで、ずっと生活のために使われてきた道だったんですね。
・・・そして・・・

下に横須賀線が見えてきました。
もう鎌倉の松葉ケ谷です。
日蓮聖人にとって、長い長い闘いがここから始まったのです!
横須賀・米が浜から辿ってきた日蓮聖人の道ですが、そのご苦労の一端に触れることができたような気がします。
また、その道の途中途中で信仰の拠点を作られ、庶民に心の拠り所を設けてこられた事は、大変な業績であったのだな、と感じました。
同時に、それらご霊跡が観光や交通の要衝に変化しながら、現在もなお我々に恩恵を下さっていることに感謝し、名越の切り通しをあとにしました。