日蓮聖人のご霊跡めぐり

日蓮聖人とそのお弟子さんが歩まれたご霊跡を、自分の足で少しずつ辿ってゆこうと思います。

関本山弘行寺(南足柄市関本)

2017-03-11 20:16:27 | 旅行
日蓮聖人が池上へ向かう道中で御一泊された南足柄のご霊跡を訪問しました。

奥に足柄峠を望む緩やかな坂道


なかなか味わいのある地名ですね~


歴史のありそうな法塔です。


日蓮聖人のご入滅の年に建てられた、とても歴史のあるお寺です。


弘安5(1282)年9月15日にこの場所に日蓮聖人の御一行がお泊りになりました。
先日訪れた足柄の竹之下に宿泊したのが9月14日だったので、一日で峠を越えてきたんですね~!

更には9月16日には、これまた先日訪問した平塚の要法寺に一泊されています。

続々とつながってきましたね~!


山門は赤く塗られています。
「赤門」っていうのかな?


山号は「関本山」(かんぽんざん)です。
地名の関本(せきもと)から来ていると思われます。


本堂です。
てっぺんの相輪塔が印象的な、近代的なお堂です。


「本化棲神・・・」?房?屋?
恥ずかしながら最後の字が読めません(笑)
身延山久遠寺も棲神閣とかっていったような記憶があります。
いずれにしろ日蓮聖人の精神が息づく場所なんですね!


日蓮聖人像がありました。


多分、池上へ向かう時、ここに御一泊された時の、60才の日蓮聖人だと思われます。
頬はこけ、しわが目立ちます。
老いも感じますが、身延山での大きなお勤めを終えたあとの清々しさも感じます。
「御祖師様」という呼び方が、しっくりくる容貌です。


小さいお堂がありました。


「守護神堂」とありました。
行者を守護してくれる存在というと帝釈様を連想しますが、何がお祀りされているのかはわかりませんでした。


境内からは足柄平野が一望できます。
その向こうには相模灘!!

身延に7年間もお入りになっていた日蓮聖人は多分、この場所で、久しぶりに相模灘を見たのだと思われます。懐かしかったんだろうな~


歴代お上人の御廟がありました。


開山の日蓮聖人から始まって、第46代のお上人まで刻まれていました。
第2世の日辨上人が、この地に弘行寺を建てたと思われます。


「性殊院殿の墓」
~院って付く人に、庶民はいないんじゃないのかな?


な、何と、お萬様のお母さまのお墓なんですね!
なぜ、この南足柄の地にそんなビッグマザーのお墓があるんだろう?
由来は不明のようですが、はっきりわからないのも想像力を掻き立てられていいですね!


大きな大きな、桜の木がありました。
枝ぶりが、それはそれは見事!
境内の何分の一かを覆ってしまいそうです。


最近の開花予想では3月25日頃、満開が4月3日頃のようです。あとひと月もかからずにこの境内が白い花びらで席巻されるんですね~

ご霊跡は桜の名所が沢山!
今月末から忙しくなりそうだ!!