あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

Lil PEEP 彼は今、何処で眠っているだろう?

2017-12-12 07:06:58 | 音楽

彼の音楽を聴いてから、悲しみに打ちのめされています。
今夜はLil Peep(リル・ピープ)という米ペンシルベニア州に生まれニューヨークのロングアイランドで育ったラッパーを御紹介したいと想います。





















彼のことはつい昨日の11日に知りました。
残念なことに、彼はもうこの世にはいません。
彼はつい先月、現地時間11月15日に21歳でこの世を去ってしまったからです。



人気急上昇中の若手ラッパー、リル・ピープが21歳で死去 向精神薬の過剰摂取か


リル・ピープは今年8月にリリースしたばかりのデビュー・アルバム『カム・オーバー・ウェン・ユア・ソーバー』を提げたツアーでツーソンを訪れていた。
 午後9時45分から始まる本番の数時間前にはファンと交流しているところをツアー・プロモーターが目撃していたが、本番1時間前にツアーバス内で死亡しているのを発見された。



ヒップホップ界のKurt Cobain(カート・コベイン)になりたいと公言していて、周りからも現代のKurt Cobainだと称されていたようです。
カート・コベインでさえ27歳で死んだのに、6年も早いじゃないか・・・・・・

昨日彼を彼が死んだことのニュースを見て知ってから、彼の音楽をたくさんダウンロードして聴き続けています。
今年の8月15日に発売されたデビューアルバムの『Come Over When You’re Sober, Pt. 1』は特に哀愁が強くて寂しくて彼の人間性が最も表れているような優しい心の叫びが胸を締め付けるような曲が多いです。




『Come Over When You’re Sober, Pt. 1』







彼は死ぬ前日にInstagramに"When I die You'll love me"(=ぼくが死んだら、きみはぼくを愛するだろう)というキャプションの投稿をしたことで、自殺説も囁かれていました。




まずは彼の音楽を聴いてみてください。





Lil Peep - Awful Things ft. Lil Tracy (Official Video)






「ぼくが死んだら、君はぼくを愛してくれるだろう」と死ぬ前の日に遺した彼を知ってからこのPVを観たので、とても悲しかったです。


















タトゥーを身体中に彼は彫っています。
いかついのから可愛らしいのまでたくさん彫っていますが、なかでも逆さになった十字架がとても目に付きます。
逆十字とは悪魔的な意味を持っているのではなく、聖ペトロ十字のシンボルであり、イエス・キリストの弟子であり初代ローマ教皇と伝えられるペテロが処刑される折、自身がキリストと同じ状態で磔にされるに値しないとして逆さまに十字架にかかることを希望した、というエピソードに由来する。
 その為、カトリック教会では聖ペトロの十字を「謙虚」と「キリストと比較しての無価値」の象徴として用いる
ことがあるようです。

そう考えると、リル・ピープの世に惜しまれる夭折はまるでキリストの望むこの世界に自分は生きるに値しないと悲しんで自らキリストと違う方法で死のうとしたような最も孤独な死のように感じてしまいます。





もう一曲、彼の曲を貼ります。





Lil Peep - The Brightside






今のところデビューアルバムのなかで一番好きな曲かもしれない。
なんかね、彼のビデオや写真ってすごく笑顔が多くて、それも思い切りの笑顔が多くて、嗚呼すごい無理して笑ってるよなってわかるのがすごい良いなって、切実で本当に美しいと感じます。




渡辺志保 Lil Peepの訃報を語る


『The Brightside』という曲ですね。
「明るい方」っていう意味ですけども、結構このフックでも
「どうやって時間をやり過ごせばいいのか? みんな、人生は短いから無駄にするなって言うけど、俺は死にたいんだ。
(Help me find a way to pass the time Everybody telling me life’s short, but I wanna die)」。

「どうやったら君は俺のものになるんだろう? 
みんなはやめろって言うけど、俺はやってみたい。だから今夜俺はまたハイになる
(Help me find a way to make you mine Everybody telling me not to, but I’m gonna try Now I’m getting high again, tonight)」
 っていうフックがあったりとか。



相当苦しそうだな・・・この歌詞をそのまま捉えると、でも歌詞っていうのはノンフィクションをフィクションとして昇華させるためのものとして、そのためにあるようなものなので、この歌詞が彼の本音だとそのまま捉えるのはちょっと違うような気がします。
この先やりたいことがたくさんあると彼は語っていましたし、っていうか題名が『The Brightside(明るい方)』という、この題名こそが彼の本当の願いなのではないか。とわたしは想うのである。



故リル・ピープ、死因が明らかに


死因は過剰摂取で、体内からは主に鎮痛剤として利用される合成オピオイドのフェンタニルと抗不安薬のザナックスが検出された。
米アリゾナ州ピマ・カウンティーの検死当局は、彼の死は事故だったと断定している。

  リル・ピープは、薬物摂取、うつ病、自殺願望などに関するダークな歌詞を、メロディアスな独特のスタイルでトラックに乗せる“lo-fi rap”(ローファイ・ラップ)、“emo trap”(エモ・トラップ)などと称される独自のジャンルで人気急上昇中だった。



リル・ピープの死因が明らかに。鎮痛薬や抗不安薬の過剰摂取により「偶然」起こった死


なお、「The Guardian」などはこのリル・ピープの死をアメリカにおける処方薬濫用の象徴的な症例として指摘。
 アメリカでは近年、こうした処方薬の抗鬱剤や鎮痛剤の濫用と依存症が問題となっており、大統領経済諮問委員会の最新の発表ではこうした処方薬濫用による死亡例はここ10年で倍増していることも明らかになっている。




死因は鎮痛剤フェンタニルと抗不安薬のザナックス(Xanax)のオーヴァードーズであり、自殺ではなく事故であると発表されたようです。
自分は25歳のときに当時恋人が勤めていた和食料理屋でハルシオンのオーヴァードーズと芋焼酎のロックをがぶ飲みで救急車で運ばれ病院の個室で二日間半ほど眠り続けていたことがあります。
ハルシオンと芋焼酎のODだけで二日半の昏睡ですよ?
死亡例が続出するほどのザナックスっていう薬は一体どれだけきつい薬なんでしょうか?


若者のドラッグ使用とヒップホップ


Xanaxは短期間作用型抗不安薬であり、ヒップホップ界でも蔓延している薬である。
世界中で処方されているこの薬であるが、非常に依存性が高いらしく、12歳〜の若者の乱用が目立つとFox47が報道をしている。
国立薬害研究所のコンプトン氏によると、その依存性が強さが一般に知られていないのもあり、依存する人が非常に増えているとのこと。

もちろんXanaxは使用方法を守れば不安薬として作用するが、その依存性により、ハイになるために乱用する人が増えているとも語られている。
米国の年間のドラッグのオーバードーズの死因の30%以上がXanaxや類似ドラッグによるものであり、年々増えている数字は米国やオーストラリアでは大きな問題となっている。
 ヒース・レジャー、マイケル・ジャクソン、ホイットニー・ヒューストンなどの死因の一つにXanaxが関わっていたことが発表されている。



これはとんでもない薬ですよ。わたしも酒と一緒にOD(オーヴァードーズ)したのがハルシオンでなく、このザナックスであったら今頃あの世にいるのかもしれません。あの世でこれ打ってるかも知れませんよ。

薬がなければ死ななかったであろう人たちをわたしは本当にたくさん知っています。
麻薬じゃないですよ?病院で普通に出される薬ですよ。
わたしは精神科で出された薬を飲んでいるとき、人(彼氏)をも殺しかけたことがありますし、万引きもしましたし、わたしのやったことで警察沙汰に2度なっています。
薬を飲んでいないとき、そんなことは一度もありませんでした。
精神薬というものは、脳内物質を不自然に変えてしまうものなんです。これは麻薬と同じ作用です。

その恐ろしさを想い知ったのでわたしはもう精神薬はそれ以後から30歳の時を最後に、とんぷくとしてしか飲んだことはありません。
もうここ6年ほど、わたしはどの精神科で貰う薬も飲んでいません。眠れないときは精神科でよく漢方薬を貰ってました。すると自然にすうっと眠れて副作用もありませんでした。

何度かオーヴァードーズはしたことがありますが、あの時もわたしだって本気で死のうと想ってオーヴァードーズはしませんでした。
ただ愛する人からの愛に飢えて、苦しみに耐え切れずに、わたしが死に掛けたらわたしをもっと愛してくれるかもしれないと想って摂取したのです。
彼も、もしかしたらそんな想いで、きっと死なないだろうと想って過剰摂取してしまったのかもしれません。
彼は死ぬ為よりむしろ生きてゆく為に飲んだように想えてなりません。
今頃、あの世か、あの世とこの世の境の世界で慚愧(ざんき)の念に苦しんでいるかもしれません。

薬を簡単に出す先生をどうか信用しないでください。
その薬は人を殺してしまう薬かもしれないし、死んでしまう薬かもしれません。
実際にパキシルという抗うつ薬を飲んだあとに殺人を犯した人が何人もいます。

製薬会社っていうのは、かろうじて合法にできる依存性の強い殺人・自殺願望の起きる薬を売っているわけです。

もうこんなことは、止めてくれ・・・と俺は言いたい・・・・・・
一体何人殺したら、止めてくれるんだ。

嗚呼・・・俺の愛し続けたTelefon Tel Aviv(テレフォンテルアヴィヴ) も・・・彼も精神薬のオーヴァードーズだったはずだ。














観てくださいよ、この彼の、幼児のような無邪気さ・・・多分、彼が可愛い刺青をたくさん彫っているのも、この愛おしい存在たちをいつだって側に置きたい(身体の表皮に住ませていたい)んだもんぼく!っていう底の深いさみしさというものから来ているのではないだろうか?



前にわたしが好きになったラッパーのPost Malone(ポスト・マローン)とも仲が良かったそうです。
彼の音楽とも似ている部分はありますが、わたしの好きなスウェーデンのラッパーのYung Lean(ヤング・リーン)の音楽の哀愁、孤独、闇の深さとかちょっと似ているような気がします。
ポスト・マローンは95年生まれ22歳、リル・ピープとヤング・リーンは同じ96年生まれの21歳です。
若き天才が続々と出てくるヒップホップ界を皆喜んだことでしょう。
でもそのなかでも一番セクシーなのは、リル・ピープなように感じます。


【追悼リル・ピープ】21歳の死が、ヒップホップ界にはびこる薬物依存の問題を浮き彫りに

「The Guardian」は近年では若手のアーティストに処方薬濫用が浸透していて、特に抗鬱剤のザナックスについてはリル・ピープを中心としてひとつのシーンさえ形成されているとも指摘している。

 代表的なアーティストにはリル・ピープのほか、スウェーデンのヤング・リーン、スーサイドボーイズ、リル・ザンなどが挙げられていて、特徴的なのはサウンドがロー・ファイなこと、ラップは意識が混濁しているのが影響しているからか発語がはっきりしないこと、そして歌詞では繰り返し抑鬱状態や処方薬がテーマとして取り上げられることだという。




おいおい、ヤング・リーンもザナックス飲んでるのかよ・・・やばいなそれは、なんとかできないのだろうか?


救いを求める声がこれほど大勢の人間に向けて発信されているにもかかわらず、Instagramは所詮パフォーマンスというのが前提になってしまっているため、誰もがそれをスクロールして片付けてしまったところにソーシャル・メディアのパラドックスがあるとも指摘されている。


とあるが、わたしは誰もが彼の救いを求める声をスルーしたとは想えませんよ。
実際、わたしも一人、心配で心配でならないアーティストがいます。
いつも何をしたら彼は助かるのか?何をしてやれるのか?何も助けてあげられないことに苦しんでいるファンは多いと想います。
愛するアーティストが本当に苦しんでいるか、嘘で苦しんでいる様子をアップしているかを見分けられないファンはいると想いますか?





それでは、気を落ち着かせて、わたしの心を一番打ち震わせた彼の曲を貼ります。




LIL PEEP - NO RESPECT FREESTYLE (DIR. BY @ILLIEGEL)





彼のなかで一番セクシーな曲じゃないでしょうか。
バイセクシュアルであったという彼にしか出せないセクシーさなのかもしれない。
この曲の、死の淵を漂っているような感覚と、彼が両性愛者であることの想像するだけでも強烈に苦しそうな境遇を想うと、彼はほんとに死にたい想いを抱えていたのかもしれないな。とも感じます。













彼は今どこにいるのでしょうね。彼の魂は、どこかに落ち着けているのだろうか、それとも、どこかを彷徨っているのだろうか。

とにかく彼らの、そんな魂が今も苦しんでいるなら、どうにか魂の苦痛を和らげる為にわたしはなんでも力になりたいと想います。
その為に、わたしは苦しみ続けて生きているようなものです。
















 



 


❆R.I.P. Lil PEEP forever❆





lil peep - gym class