アゲハの幼虫観察記

 先週、庭の山椒の木に見つけた、二匹のアゲハチョウの幼虫だけど、二日ほどのあいだ、じっとして葉の上にあまり動かないでいた。気になってしょっちゅう見ているのだけれど、葉っぱを食べている様子もない。心配なので、ネットで調べてみると、飼い方のページも観察日記のページも、写真に写っている幼虫はみな、むしゃむしゃと元気よく葉を食べていて、よけい心配になった。
 幼虫についていろいろ見ていると、卵からかえったばかりの一齢幼虫は毛がふさふさしていて、小さいけれどすでに鳥の糞にそっくりなうちのおちびちゃんたちは、二齢幼虫くらいではないかと思う。鳥の糞型でいるのは最初のうちだけかと思っていたら、四齢幼虫までは鳥の糞で、終齢幼虫になってようやく、鮮やかな緑色になるのであった。
 終齢幼虫では体長が5センチ近くになり、食欲もすごいそうであるから、うちの小さな山椒の木では、食糧不足になるのは必至である。なんとかしなければならない。
 そうこうしているうちに、ようやく幼虫たちが動き出した。葉っぱをもりもりと食べているので、一安心である。枝から枝へと移動して、香味として使えば美味しそうな、萌黄色の柔らかい若葉から先に、私の山椒をどんどん食べていく。枝まで食べているようである。ひとまわりかふたまわり、大きくなったように見える。
この食べっぷりでは、どうやら終齢幼虫を待たず、葉っぱはなくなってしまいそうだ。
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