望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

現実の主婦役、芝居の主婦役

2008-06-16 15:11:00 | 演劇・舞台・小劇場
 
本物よりも本物らしい、とか。
 絵に描いたような景色とか、
  まるで本物みたいな絵とか。

・・・これに、なんとなく矛盾を感じるのは私だけ?

ま、そんなこと、どっちだっていいんですけどね。

最近、「本物」ってなんだろう、って、
よく考えます。

実は、
この前観たあるお芝居に、
「フツーの主婦」が登場したんです。

    もう本当に「フツーの主婦
   どこから見ても「フツーの主婦」 

でも、もちろん、やっているのは役者さんです。


   これを言い換えると・・・、


「フツーの主婦」にしか見えないところまで、
  役を作りこんだ、ってことなんですよね。

がーーーーーーん
観ていて、だんだん血の気が引く感じでした。

自慢じゃないが、この私、
日常生活では、かなり「フツーの主婦」をしています 
 
だからやっぱり、主婦の役は得意です。

いろんなタイプの主婦役をやってきましたが、
主婦という土台が変わらない限り、
リアリティーは保てるという自信がありました。

もちろん、素のままでできる役なんてないわけで、
必ず悩みながら役作りをします。

でも、まるっきり想像もつかないような役  
 →あ、いや、さすがに動物はやったことないけど

に比べれば、
やっぱり、主婦役って、どんなキャラでも楽なんですよね。

 
でも、もっともっともっと「作りこむ」ことで、
もっと「リアル」に見せられたんじゃないか 


そう・・・、
 
もしかすると、私は、
本物の主婦であるリアリティーってものに、
あぐらをかいてきた・・・のかもしれない、って 


それで、考えたんです。

あ~~~~~、
これって、芝居だけじゃないよな、って。

現実だって、主婦にあぐらかいて、
どんどん楽な方に流れてないか、って。
新鮮さのカケラもなくなってないか、って。
 

ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅむ 
 
どちらも、
見直しが必要な時期にきてるのかもしれません。

これでいいと、自分の世界に安住してしまう毎日って、
こわい・・・
         

     

コメント
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