とうとう千秋楽まで参りました~。
もう終わったんだろうと思っていた方、
ざんねんでしたぁ~。
まだコレがあったんです~
ということで、最後に千秋楽のウラ写真、
お見せいたします。
千秋楽といえば、最後です(当たり前だけど)。
これまでの、稽古からの長い日々を思い出して、
みんなと抱き合ったり、万感の思いを胸に語り合ったり、
・・・しそうでしょ?
ところがどっこーーい!
いや、一度くらい、感傷的になってみたいもんだ、
とは思うんですけど、
実際問題として、なるヒマがない!
千秋楽のカーテンコールが終わって、
お客様とお喋りして、
「ありがとうございました!」
とお見送りして・・・、
そこからです!
全員、顔が変わりますからね。
「バラシだ~~~っ
」
全部壊して、すべてを片付けることを、
我々は「バラシ」と呼んでいます。
別に張り切ったり、
楽しかったりするモンじゃないんですが、
どうせシンドイ仕事なら、
早く片付けたいと思うのが人の常。
・・・いや、
・・・それだけじゃないな。
・・・なんか、すごいんですよ、このときの勢いって。
見えない何かに背中を押されてるみたいに、
みんな、すさまじい勢いで働きます。
仕事の割り振りや、作業の手順は、
本番前に打ち合わせ済み。
あとは自分の仕事を黙々と進めるのみ。
とにかく、公演の姿が跡形もなく消えるまでノンストップ。
本当に「追われてる」感じです。
だから・・・、
本番中でも、つい片付けたくなっちゃうんですね。
小道具班のかなや君と奈央ちゃん。
使ったお椀や湯飲みを片付け始めています。
もちろん本番中。
静かに静かに、箱詰めしています。
本番中も、順番に、
「もう使わないモノ」が出てくるわけで、
けっこうみんな、着物を畳んだり、メイク道具を片付けたり、
せっせとバラシを始めるんです。
その昔、ある先輩の女優さんが、本番中に、
自分の衣裳を全部、スーツケースに片付けて、
我々に、自分の手際の良さを自慢してたんですが、
なんと、カーテンコール用の衣裳まで片付けちゃって、
間に合わずに楽屋着で出た、なんてことがありました。
後輩の我々は裏で思いっきり笑ってましたけど、
でも、そんな気持ちになるんです。
とにかく、早く片付けなきゃ、
目につくものは全部片付けなきゃ、って。
言ってみれば、毎公演、
引越ししているようなものです。
そう、すごく引越しに似ています。
で、こんな状態に。
これはもう↓佳境を過ぎた頃です。
大きな荷物はトラックに積み込み、
照明機材も音響機材も、それぞれ車に積み込んで、
残るは細かいものだけ。
かなり片付いたので、私もカメラを取りだせたのでしょう。
(みんな働いているときに写真は撮れませんから)
あとひと息!のロビーです。
とにかく早く片付けて、早くホッとして、早く休みたい!
まぁ単純に、そういうことなんですね。
あ、そういえば「何時までに出ていけ!」という小屋もあります。
こういう時には、本当にアセります。
そういう小屋に限って、えげつない延長料金をかけたりするので。
でももちろん劇小さんは、そんなこと言いません。
終わってからもゆっくりさせてもらえます。
全部終わってホ~~っとして、
あとは打ち上げの時間を待つばかり。
でも、一部のメンバーは、荷物を積んだトラックを運転して、
決まった駐車場に持って行ったり、と、
まだ働いているんですけどね。
(たいがい、翌日に荷物の片付け&返却がある)
働き続けているメンバーに感謝しつつ、
うんとヒマになったメンバーは、
お茶しに行ったり、買い物に行ったり(下北ですから)、
まったりしたり、
それぞれに待ち時間を過ごしていますが、
今回は、こういう珍しい光景もありました。
いろんな役で頑張ってくれた酒井くんの髪を、アルフさんがカット中。
チョンマゲのために男子もみんな、髪を伸ばしていたんですが、
終わったら早く切らないと、バイトに差し支えたりする(笑)
そこで、早速の断髪式と相成りました。
アルフさんは髪いじりが、とにかく巧い!
チョンマゲなども、彼がリーダーで作ってくれました。
酒井くんの髪も、ものすごくスタイリッシュに仕上がって、
みんなで拍手喝さい。
(それも100均のハサミで!)
最初は、道端で切っていたんですが、
道行く人にあまりに見られたので、おずおずと屋内へ。
髪や衣裳より、こういう姿の方が挙動不審に感じるのかも。
まぁ、道端で髪を切るって、日本じゃ、まずないですもんね(笑)