新聞に雑草の研究者の話があった。
雑草は踏まれても踏まれても立ち上がる!
・・・なんてことはしないのだそう。
余計なエネルギーは使わず、
横たわったままで種子を残す、のだそう。
「根性論ではなく、大切なことを見失わないのが本当の雑草魂です」
こういうの、好き
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新聞に雑草の研究者の話があった。
雑草は踏まれても踏まれても立ち上がる!
・・・なんてことはしないのだそう。
余計なエネルギーは使わず、
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今日の夕刊にあった広告。
「死後の手続き」に「介護の手続き」、「死ぬまで元気に生きる本」。
「痛みを消すカンタン体操」のキャッチは「転倒、腰痛、寝たきり、尿漏れ…これで防げます」。
新聞も雑誌も、
今の紙媒体は、姥捨て山と化している。
でも、それを毎日読んでいる私がいる。
あいたっ
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駅前の森繁久彌さんのテヴィエ像に・・・、パンが1斤!
そのうち2枚は袋から出してある。
ひと月くらい前にもあった。
なに???
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クマさんシュー。
かっわいーい💕
なんてことで買ったのではない!
中身が美味しそうだから買ったのだ。
でも、老夫婦の食卓にのせてみたら、
二人とも何となく気恥ずかしかった💦
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家に帰る道すがら。
久しぶりにマスクを外して歩いた。
ほ~~~~
きもちいいわーーー。
初夏の空気の匂いって、
こんなだっけ?
ほ~~~~
一度失わないと、
気づかないことって多いなぁ。
いろいろと、しみじみと、心地よく歩いていたら、
向こうから、お向かいの奥様が!
やばいっ、マスクの下は、ほぼノーメイク
あせりまくってマスクをつけた。
うん。一度失って、
便利さに気づいたことも多いかも。
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<つれづれに、あとちょっと・8>
――これが本当に最後です――
千秋楽が終了してすぐ、
まずはお礼を言わねばと、
私は渡辺さんのところに走りました。
だいたい千秋楽が終わったばかりというのは、
ほっとしながらも興奮してて、寂しさもあり、
けっこうみんなハイになっています。
でも私はいつも、騒ぐ若手たちをあたたかく見守りながら、
せっせとバラシにかかるオバサン、というスタンスでした。
な、の、にーーーーー!!
何を間違えたか、
私が超興奮状態に陥ってしまった!
2年ぶりの舞台で、
たくさんカルチャーショックを受けて、
はたまた、かなりの過労状態だったからか、
まさに「超」がつくほどの興奮状態で、
そんな湯気が出そうな状態のまま、
渡辺さんに心から、お礼を伝えました。
「べーさんっ!本当に本当にお世話になりましたっ!
べーさんにいつも引っ張り上げてもらって、
私はそれに乗っかるばっかりで」
と身振り手振りを交えながら喋り倒し、
あちらが何か喋っているのも聞かず、
「いや本当にありがとうございました。
もうどれだけ、べーさんにご迷惑かけたかと思うと、
でも嫌な顔もせずに付き合って下さって、
なんたらかなんたら」
と、また山ほどの感謝を一気に喋ったところで、
渡辺さんが、ひと言。
「お茶・・・こぼれてます」
「へ?」
はっと我に返ると、
手には、いつも飲んでいるほうじ茶のカップが。
それもなぜか蓋を開けたまま。
私はそれを持ちながら、
派手に振り回して、喋り続けてた・・・。
床には、ほうじ茶の水たまりが・・・。
慌ててそこら辺のティッシュペーパーで拭いてたら、
渡辺さんも手伝って拭いてくれて。
もうーーーーーーっ、
なんで最後までこれなのよーーーーっ!
結局まともにお礼も言えず、
こぼれたお茶を拭いてもらって、
謝っておしまい。
あ~あ。
舞台の上では、
馬鹿をやるお父ちゃんを、
大きな愛情で包み込むようなお母ちゃんだったけど、
舞台を降りれば正反対。
寡黙で冷静なお父ちゃんに、
迷惑をかけ散らかすお母ちゃんでありました。
しかし、最後ぐらい落ち着いて、
きちんとお礼を言いたかった・・・。
(おわり)
長々とお付き合い下さり、ありがとうございました!
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<つれづれに、あとちょっと・7>
――最後に――
今回の公演(といっても2ヶ月以上前だけど)
どうしてここまで余裕がなかったのか、といえば、
稽古時間がタイトだったことに加えて、
皆さんがあまりにすごかったから。
・・・これに尽きます。
あっちこっちで、
ずいぶんベテラン面をしてきましたが、
ものの見事に、自分の力不足に打ちひしがれました。
そんな中で、余裕なんて、もてるワケがなかったんです。
もともと、今回の作・演の三上さんの演出を見て、
「すごいわー!!」と惚れ込んだのが最初でした。
もう、ね~~、
自分の引き出しにないものが、次から次へと出てくるんです。
そりゃもう、大変なカルチャーショックで、
それで、どうしてもこの方の演出が受けたいと願って。
幸せなことに、それが叶ったのが今回の公演でした。
でも、稽古が始まってみて、あららびっくり。
三上さんだけじゃなかったんですね~。
何人もの人が、私の引き出しにないものを、
山ほど持っていたっ!
こうなりゃもう、いただくしかないと、
あれもこれも全部いただいて帰りました。
何かの時に使えるかなぁ、なんて言ってるうちに、
歳とって舞台立てなくなるよなぁ、
なんて、今でもいろいろ考えています。
でも、やっぱり芝居って面白い!
たまらなく面白い!!
そう思わせてもらえる現場でした。
中でも一番ご迷惑をかけたのが、
私の夫役、べーさん、こと、渡辺芳博さん。
例によって仕上がりが遅い私を、
最初から最後までずーーっと、
引っ張り続けてくださって、
いやホントに申し訳なかった
ちょっと前まで、たいがいの現場では、
私が世話をする立場だったんですけどね。
今回は完全に立場が逆転して。
・・・いろいろと考えさせられました。
だからこそ、
千秋楽が終わったら、
何より最初に渡辺さんにお礼を言おう!
そう心に決めていました。
そして千秋楽が終了して、
すぐに渡辺さんのところに走りました!
<つづく>
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<つれづれに、あとちょっと・6>
――どうしても書いておきたいお二人のこと・つづき――
そして、書きたかったもうお一人は、
振り付けとステージングを担当してくださった、
下司尚実さん。通称、シモンヌ。
写真は最強のスタッフ軍団(の一部)。右側がシモンヌです。
東京パラリンピックの、
振り付けもしたほどの方です。
我々と同じときには、
『サザエさん』公演の振り付けも担当していて、
半分は我々の振り付け&ステージングを、
半分はサザエさんのキャストを、
つまり藤原紀香さんや松平健さんの、
振り付けをやっていらした。
考えたらすごい話なんですけど、
彼女にとっては、有名人も無名人も全く無関係なんです。
総勢21人の我々のキャスト、
メインキャストもサブキャストも、全く関係なく、
すぐに名前を覚えてくれて、
あ、いや、まずサブキャストから、
思いっきりの愛情を込めて、
名前を呼んで下さっていました。
なんていうのか、
いっぱいの愛情を込めてくれる、その言動に嘘がないんです。
だから無理がない。
だからシモンヌが稽古場にいると、
呼吸するのが楽になる感じがする。
なんなんだ?この感覚?と驚きました。
*
いやぁ、この世界(も?)、いろいろといるんですよ。
「こっちは有名人を振りつけてんだぜ。
でも、お前たちも振りつけてやってんだ」
と言わんばかりの人。
演出家でもそうです。
有名人の名前をズラズラ出して、
さも親しげに、エラそーに、ってタイプ。
見事に、そんな連中の真逆なんですが、
それにしても・・・、
本当に、どうすれば、ここまで、
フラットに人に対することができるんだろう。
と、感動しながら見ていました。
*
そして、びっくりするほど優しい。
やっぱり、自分のイメージを決めると、
イメージ通りに人を動かしたい、って思うのは、
人情だと思うんですが、
でも、そこで無理をさせない!
できない人間はできないなりに、
ちゃんと舞台で輝けるように、
振りつけてもらえる。
これがホントにありがたかった・・・
できない人間の代表として、
今もずっと感謝しているのです。
<つづく>
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<つれづれに、あとちょっと・5>
――どうしても書いておきたいお二人のこと――
最後に、ここで出会った方たちのことを、
書いてみたいな、と思います。
といっても、本当にすごい方がたくさんいらして、
書き始めるとキリがない。
なので、そんな中でも、
「普通はこうじゃないよね」と感動した、
お二人のことを書いてみたいな、と。
同じ現場にいたからこそ、知ることのできたウラ話。
私だけの思い出にしておくのは、もったいないので。
*
まずはこの方から。
今さら紹介するまでもない、外波山文明さん。
実は私、20年来のファンだったりします。
そんな状態での初共演だったもので、
もう全然口もきけなくて、
挨拶もなかなかできなかった(お前はJKか?!)
そして、素のとばさんは、想像以上に素敵な方でした。
アドバイスと称して何かと口を出したがる、
ベテラン(圧倒的に男性!)が多い中で、
あれだけの劇団の主宰であり、
役者であり、演出家でもある方が、
口を出さないんです。
「若い劇団が頑張っているところに、口は出さない」
というスタンスなんだと思います。
それでいて必要な時は、さりげなく助言する、
って、かっこいいと思いませんか?
聞いた話では、
サブキャストの若者たちには、
さらりと、タメになる話をして下さっていたとか。
うん、ちょっとうらやましい。
*
でも、そんなことより何より書きたかったのが、
カーテンコールの一件なのです。
カーテンコールって、
みんな満面の笑みで出てくるけど、
実は意外に厄介だったりします。
「序列」の意味合いもあったりするので、
結構こだわる人も多いんです。
「なんで俺、ここなんだよ」なんて、
こっそり愚痴ってたりね。
ま、それはともかく、
カーテンコールは基本、
関連のある役同士でまとまるので、
神様役のとばさんと、
瑞穂役の橘律花ちゃんが並びになります。
そして、センターを中心に外へと広がっていくので、
当然、内側はとばさんということになります。
が今回、
初舞台で16歳の律花ちゃんの方が内側でした。
カテコの順番を決める時、
当然、外側に並んだ律花ちゃんを、
わざわざ内側に入れてあげたんです。
恐縮する彼女に、
「いや、私はどこだって気にしないから」と。
もしかしたら、初舞台で頑張った彼女への、
ご褒美だったのかも。
*
「こうありたい」と思わせる先輩の姿、
しかと見せて頂きました!
<つづく>
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<つれづれに、あとちょっと・4>
――初稿と決定稿のドンガラガッシャーン――
机の中から、こんなものを見つけました。
一番最初にいただいた台本=初稿の1ページ目です。
役名と役者名の書いてある表紙ですね。
本当ならこの下に90頁近い台本があるはずなんですが、
今はありません。
いや、あることは、あるんですが・・・。
実は決定稿がデータで送られてきたときに、
とりあえず、これの裏を使ってプリントしちゃった!
なもので、裏に初稿、表に決定稿が、プリントされてます。
ある意味、これの方がレアかな?(笑)
今見てみると、初稿の表紙にちゃんとありますね~。
太字でしっかり「暫定」の文字が。
*
思い起こせば、11月に初稿が送られてきて、
そして12月にドキドキわくわくの顔合わせ。
その時には、
本番で夫役だった渡辺さんが息子役でした。
クラウドファンディングのリターンで、
初稿台本を持っておられる方はご存じと思いますが、
内容は完璧なまでに変わったんですよね。
でも最初の顔合わせのときには、
私たちもあの初稿台本で読み合わせをしました。
その時に、隣の席にいた渡辺さんに、
(その時は息子になると思っていた)
「かなり変わるんでしょうかね」
みたいな話をしたら、
「まるで変わるかもしれませんよ」
と言われ、
作・演の三上さんにも、
「くれぐれもこれを覚えたりしないでください。
覚えても無駄になると思うので」
と言われました。
でもね、私の経験から言えば、
初稿と決定稿って意外に変わらないんです、普通は。
人間の頭って、いったん最後まで作っちゃうと、
そこから抜け出すのが難しいから。
*
だから・・・私は覚えました。
なぜなら、私の場合、とにかく早く覚えなきゃ、
どうしても1人遅れるんです。
年齢も、もちろんあるけど、それだけでなく、
私、感覚役者なんです。
つまり、台本を読みこんでシーンを構築していく、
という作り方が苦手で、
稽古を重ねていくうちに、なーんとなく見えてくる、
という効率の悪い作り方しかできないんです。
だから・・・、
どんなに無駄になってもいいと、
ほとんど覚えました。
そしてやっぱり、無駄になりました(笑)
そして新たな台本で、
やっぱり、かなり遅れてしまった・・・。
皆さん、ごめん!
<つづく>
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