日曜の夜中、夫が救急車で運ばれました。
あ、いや、おかげさまで何ともなく、
今日は元気に仕事に行っております。
でも、さすがにそのときは青ざめました。
たった一人、救急病棟の廊下の長椅子で、
ただ、じっと座って待ちながら、
お昼は「トトロ」見たりして、ミョーに浮かれてたけど、
あんな時もあったなぁ、とか、
懐かしく思い出すようなことになったら、どうしよう
なーんて、ロクでもないことばかり、頭に浮かんだり。
そうかと思うと、
今度の落語会、私、トリなんだよなぁ。
やめるわけにはいかないよなぁ。
なーんて、お気楽なこと考えてたり。
せっかくだから、写真撮っとくか、
なんて、写真撮ったはいいけど、
カシャの音が響きまくって、あわてふためいたり。
あ、いや、でも、ホントに心配してたんです。
ただ、あまりにも、やることがなくて
そのうち、看護師さんが出てきました。
「もう大丈夫ですよ」
「あーー、よかった! ありがとうございます」
「で、今、水が飲みたいっておっしゃってるので、
自販機で買ってきて頂けますか?」
「わかりました!」
「この廊下を、右に曲がって、次を右に曲がれば、
そこに自販機がありますから」
「わかりました!」
安心したおかげで、一気にテンションが上がって、
(いいわよ~。飲みたいのなら、富士山にだって行ったげる~)
みたいな勢いで、でも、すぐそばの自販機に急ぎました。
右に曲がって、次をまた右。
おっ、あったあった!
ちゃりーん、ゴトゴトゴト。
冷たいペットボトルを握って、
もと来た道を、今度は左、左・・・。
・・・・・・
なぜ?
精神科? いや、私は救急病棟から来たんだけど。
また、やっちまったのか???
迷った???
時刻は、夜中の4時をちょっと回ったところ。
がらーーんと暗い病院の廊下。
人に聞こうにも、いるわけもなく。
あせって、とりあえずまた、自販機に戻って、
そうだよね。
ここから、左に曲がって、また、ひ・・・。
・・・違う・・・
あーーん、どうしよう~~。
ここ? いや、ここ?
と曲がっていくうちに、いよいよわからなくなって、
そういえば私、病院に行ったら、必ず何度か人に聞いてたっけ。
だって病院って、思いのほか、複雑なんだもん。
手に持ったペットボトルが、だんだんびしょびしょになって、
水滴がポタポタと落ち始めて、
あーーん、どうしよう~~。
と、
目の前の角から、ひょこっと、さっきの看護師さんの顔が!
あぁぁぁぁぁ、助かったぁ。
「あれ? どこの自販機に行ってらしたんですか?」
「いえ、教えて頂いた自販機ですけど」
「あ、そうですか。
反対から帰ってらしたから、あれって思って」
「あ、ちょっと、行き過ぎたみたいで、ははは」
でも、おかげさまで、その後すぐに、
夫と共に、自宅に戻れることになりました。
「じゃぁ、最初に入ったところで会計を済ませてからお帰り下さい」
「あ・・・、はい・・・(ヤバイな・・・)」
というのも、
実は、最初に救急車で病院に入ったとき、
救急隊の人に、
「この奥のドアを開けて、右に行ったところで、
先に手続きをしておいてください」
と言われ、
「はいっ!!」
と走って奥に入り、右に行ったら、
・・・なぜか、事務局の中
仕方がないので、その場で、
「すみませーーん、どなたかいらっしゃいませんかーー」
と叫んだら、出てきてくれました。
「あの、一度外に出て、その先から入ってもらえますか?」
「はいっ、すみませんでした!!」
一度外に出て、その先・・・って、ないじゃん!
もう一度、中に入って、
「あの・・・」
「わかりませんか?(苦笑)」
連れて行ってもらったという経緯があり、
もう一度同じ場所にたどりつける自信はまったくなし。
病院のロビーって、お昼は明るくて広いから、
少々迷っても、何となくたどり着くんですが、
夜中って、ほんっとにわからないんです。
そうこうするうち、歩いてダンナも出てきて、
「じゃぁ、私が会計してくるから、どっかに座ってて」
「いいよ、一緒に行くから」
「あ、そう、・・・じゃぁ」
ヘタに1人で行って迷惑をかけるより、
絶対に、その方がいい。
そうして・・・、
「おい、そこじゃないよ」
「あれ? そうか」
「そこ右だから!」
「あれ? おおっ、確かにロビーだっ」
といったプロセスを経て、
無事、我が家へ帰ってまいりました。
結局、夫は夏バテから自律神経のバランスを崩した様子。
これで涼しくなれば治まるとのこと。
そういえば・・・、
病院って、監視カメラがずっと動いてるんだっけ?
もしそうだとしたら、
きっと監視の人、大爆笑してただろうなぁ。
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