カーテンを閉めようと、窓の外を見た。
日が落ちてるけど、まだ明るくて、
下の方には、まだ夕日の赤さがにじんで残っている。
飛行機が何色ものライトを点滅させて、
その中を横切っていく。
下を見ると、電柱にポッと明かりがついた。
明かりが灯る瞬間って、初めて見たな。
見上げた月のすぐ横で、
一番星がポッと現れた。
なんとも言えない空の色。
なんていうんだっけ、この時間。
なんとかタイムって、名前があったような。
日本語でも、いい言葉があったような。
こんな感じで空を見たなんて、何年ぶりだろう。
見ようともしなかったし、見る気もなかった。
空があることすら、気がつかなかった。
こんな穏やかな気持ちになれるのに。
私・・・何やってるんだか。
忙しいなんて、言い訳にすぎないよね。
・・・ね。