延び延び連載、すみません!
例によって、わからない方はバックナンバーを!
* * *
熱い男の基本姿勢は、
当然ながら、なんでも早く!
そのため、狭いそでに、
早々とスタンバイして出番を待ちます。
狭いそでに、
でかい体で(-_-;)
って、これ、
はっきり言って、ものすごくジャマです!
彼をつついて、小さな声で、
「すみません。私、次出ます」
と言うと、
あちらも小さな声で、
「あ、すみませーん」
とあわててどく。
そんなことを、いろんな人に、
何度も何度もやられているうち、
さすがに、この状況で、
自分だけが早すぎるのはマズいようだ、
と、わかってくれたようで、
そでの近くからは、
離れてくれるようになりました。
がっ!
熱さが消えることはないワケで・・・。
楽屋で待つのは、
どうしてもイヤなんでしょうね。
舞台そでの近くにある、
少し余裕のあるスペースに、
大きな体を入り込ませて、
出番になるまで、
ひたすらセリフを復唱、
というのが、
Aさんの定位置となりました。
ところが、あるとき、
あまりに熱心に、 復唱・・・しすぎて。
芝居の進行に気がつかなかった・・・らしい。
楽屋のモニターを見ていた1人が、小さく叫びました。
「あれ? Aさんは?」
「え?」
と、楽屋の全員があわててモニターに注目した、
そのとたん、
モニター画面に、
舞台に飛び出してきた彼が映りました。
「うわ、あっぶなー。出トチリ寸前だよ~」
でも、楽屋のみんなも、
彼にはあたたかいんですよね。
本来なら、
「何やってんだよ!」
と怒ってもいいところなんでしょうが、
不思議と怒る気にならないんですね。
ところが・・・、
あわてたんでしょうね。
せっかく、ずっと復唱してたセリフが、
セリフが・・・、
ぶっ飛んじゃった!
(つづく)
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