渡された台本を懸命に読んで、
なんとなくの流れをつかんだら、
台本を持たずに、とにかくやってみる。
関係性、その時の感情の動き、とりあえずの段取り・・・、
いろいろなことを考え、感じながら、
何度もやっているうちに、いろんなものが見えてくる。
・・・昨日の稽古です。
普通の稽古は、まったく違うんですよ。
台本をもらったら、まず何度も読み合わせ。
それから、台本を持ちながら立ち稽古。
このあたりで、しっかりセリフを覚えて、
そこでやっと、台本を持たずに演技します。
だって、セリフは一字一句、
間違わずに喋るべきものだから（もちろんタテマエだけど
）ところが、セリフはうろ覚えでＯＫ？！
いや、もちろん、もらったばかりの台本で、
ちゃんと覚える時間もないんだけど、
それにしても、こんなやり方があるんだ～。
「私、こんなスタイル、初めてなんだけど」
と言ったら、キャスト全員が、
「私も」
「いや、オレも初めてです」
オマケに、主宰までが、
「あ、僕も初めてなんです」
おーーい
結局、みんな、初めてでした（笑）
でも、ものすごく、刺激的！
すんごい集中力が必要だけど、面白いです！
いつもなら、セリフにしばられて、
なかなか自由な演技ができないのが、
そのしばりがない分、
めちゃくちゃナチュラルな芝居ができる。
こういうことを思いつく若い主宰の、
才能や感性に何度も驚かされます。
共演のメンバーも、それに応えられる実力派たち。
いろいろな条件が揃ったからこそできる、こんな稽古。
これが吉と出るか、凶と出るか？
でも間違いなく、
お客様に楽しんで頂けるものができると確信しています。
今日も稽古。
ワックワクではあるんですが、
実は私、今日でしばらく稽古を休みます。
今日は何が何でも、たくさん掴んで帰らねば！
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