望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

最後にいろいろ、内輪ネタ!・その1

2008-05-11 23:53:49 | 舞台・ウラ話
さて、「夜叉王の面」公演の話も、これで最後ということで、
    内輪ネタでもご披露しちゃいますか 

真剣勝負の本番の合間には、
      こんなこともやっとりました 

出番も少なく、仕事も少なかった私が、
きら~~くにうろつきながら撮った写真が何枚か。

2回に分けてご覧にいれまするぅ 
 
        

  

夜叉王は毎回、舞台上で2回、絵を描きました。

1回目が頼家の面を作るための下絵。
初日に描いていたところ、お客様の、
「あっ、ホントに描いてる」という声が聞こえてきて、
ものすごく緊張したのだとか。

2回目はラスト。
死んでいく妹、桂の顔を、
憑かれたように紙に写し取るという、
印象的な場面です。

が・・・、
実は夜叉王役の吉田さんは絵が苦手 

稽古のとき、後ろで見ていた義時役の佐藤さんが、
ブフッと思わず吹き出して、
あのいいシーンがメチャクチャになったこともあるほど、
問題あり、の腕前だったんです。最初は。
 
その上、短い時間に、
セリフを言いながら、絵を描き上げるというのは、
もうほとんどイジメに近いほどのシンドイ作業なんです 

でも、人間の集中力ってすごいですね~。

初日は、このネタだけで、
1時間くらい盛り上がれるほどの出来だったんですが、
日を追うごとに、びっくりするほど上達し、
最後などは、とても同じ人間の作品とは思えないほど 

その進歩を、楽屋に全部貼り出していました。
まぁ、要するに、
盛り上がるためのネタのひとつにしていたんですけど、
本当はお客様にもお見せしたいほど、
驚くべき上達ぶりでありました。

        
 
そして、夜叉王の彫った面がこちら。  
  

毎日毎日、彫り続け、
頼家役の長縄さんにかなり似てきました。

この面、夜叉王が打ったことになっていますが、
実は弟子の春彦に打たせていたんです。
(本当なら大スキャンダルだぁ ) 

春彦役の小松さんは小道具担当になったため、
なぜか、1枚の板切れから、面を作り上げることに。
(このあたりは5月1日の日記をお読み下さい)
 
毎日、面を作るうちに、
どっぷりとハマってしまった小松さん。
劇場に入っても、
狭くて暗ーい通路に座り込み、
黙々と面を打ち続けていました。 
  この写真、衣裳をつけてます。
  ・・・ってことは、既に出番寸前。
少なくともお芝居は動き始めているはずなんですが・・・

お、おい。
大丈夫なんかい?? 

こんな状態なので、
小道具置き場に置いてあるはずの面が、
気がつくとすぐに消えちゃうんです。

だんだん探す方も慣れてきて、
なければ、彼が作業場所にしている定位置にまで、
取りに行っていました。
「ほらっ!小松さん!お面ちょーだいっ 

       

このお面。
千秋楽の後、当然のことながら、春彦の物となりました。

もしかすると、今でも家で、ずーーっと打っているかも 

   ・・・そう思うと、ちょっとコワイ(笑)

    
  
  あまり長くなっても疲れるので、続きは次回に 
  (久しぶりに出たぞ! 気まぐれ連載

 観てない人は読んでもつまんない、って?

 いいんですっ! 
 公演が終わったあとは、
        楽しく引きずってナンボなんですから 

 うふ  次回も続けますよ~~ 


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2 コメント

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うわっ、早速に! (望子)
2008-05-12 00:33:19
コメントありがとうございます!
いつもいつも、公私にわたり、
本当にお世話になっております。
今回の芝居は暗いシーンも多かったのですが、
裏では相変わらず、
ドタバタを繰り広げておりました 
こんなところが、やめられない原因なのかも。
ととと・・・、
もう決心が揺らいでいる~~
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お疲れ様でした! (N村)
2008-05-12 00:04:49
ちょっと遅くなりましたがお疲れ様でした!肝要な役所、いつもながらの好演に楽しませていただきました。このブログのメイキングも上演前から楽しみにしてましたが、夜叉王の絵の進化はホント面白いですね。う~ん、もともと上手い人なのだと騙されて(?)いました。
決意を鈍らせるようですが、次回作も楽しみにしてます
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