今さらではありますが、
もう10月なんですよね~。
なのに、8月の公演の話を、まだ書いています。
あ、でも珍しくないか(笑)
え~え、まだ続けますとも!
お次は、役の話やら、芝居の話でもいきますか。
今回、私、狂気の芝居でした。
これまでも「ちょい狂い」くらいならありましたが、
ここまで狂ったのは、役者生活で初!
それもホラーですから、怖がらさなきゃいけない。
えぇぇぇぇぇ、どうすんのよ~~~。
と、かなり悩みました。
だってねぇ、このキャラですからねぇ。
怖い人って、
もっと細くて、影があって、暗いでしょ?
要するに、私と正反対。
でもそんなことは言っておられず、
何とか怖くしたくて、
「人のいいおばさん」キャラを、
躍起になって消そうとしていたんですね。
でも、主宰はそうは言いませんでした。
きつく言うより、やさしく。
はっきり言うより、弱々しく。
優しさと怖さ。
明るさと怖さ。
弱々しさと怖さ。
これらを同居させることに路線変更して、
ここから何かが見えてきた感じでした。
そしてホラーって、
やってる本人たちは、
まるっきり怖くないんですね~。
最初、やってる方もさぞかし怖いだろう、
と思ったら、ぜーんぜん!
それどころか、
何がどう怖いのか、さっぱりわからない!!
となれば、今度はまた、
「これ、ホントに怖いのかなぁ」
と心配になったりして。
だから、公演が始まって、
「怖かったー」と言ってもらっても、
「ホントに怖かった? ホント?」
なんて、思わず聞き返したりしてました。
・・・でもそこで、
あ、そうか、と気付いたんです。
怖い人とか狂った人って、
自分を怖いと思っていないんですよね。
怖がらせようなんて思ってないんです。
つまり、怖がらせようとした時点で、
ウソになって、怖くなくなってしまう・・・。
夢中になりすぎて、
こんな普通のことが、見えなくなっていました。
何年か前、認知症の老人をやったときに、
世話をしてくれる相手の嘘が、
はっきり見えた時がありました。
それと同じような経験が、
今回もできたような気がしています。
自分はそのときそのときを、
懸命に生きているだけなのに、
なぜ人が離れていくのか、
わからない瞬間がありました。
もちろん、今回は共演者が、
しっかり私を受け止めて、
怖がってくれたから、できたことなんですけどね。
なんだか、ずいぶんマジメに、
長々と語ってしまいましたが、
明日からはまた、
軽~い感じでいってみたいと思います。
<つづく>
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