望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

ご不幸ウラ話・・・狂気の沙汰は波乱万丈<その2>

2016-10-03 23:53:30 | 舞台・ウラ話

前回は延々と、
気持ちの部分で狂気を語ってしまいましたが、
ま、それはそれ。

気持ちはどうであれ、
やってることといえば、
包丁は振り回すは、ものは投げ飛ばすは(笑)


ああいうのって、ただ力いっぱい、
飛ばしてりゃいいように思われるでしょうが、

まさに、それだけなんです 

ただ、
そうやって、毎度毎度飛ばしてると、
やっぱりいろいろと出てくるんですよね。

うわっ、というトラブルが。



一番の被害者(物?)だったのは、
この、チャッカマンで。



これ、ふつうのチャッカマンのようで、
ものすごく貴重なチャッカマンだったんです。

なぜなら、
<着火しないチャッカマン> だから。

小道具係さんが、懸命に使い切って、
やっとガスをなくしてくれたチャッカマンなのです。


これが、思ったよりなくならないみたいで、
なおかつ、
別にガスを抜くこともできないようで。

ただひたすら、何回も火をつけて、 
人力でなくすしかない。

壊れたからって、
買ってきて済むもんじゃないんです。


とはいえ、
その苦労はわかりながらも、

こちらとしては何度も使って、
練習したくて仕方がない。

それまでは、ボールペンを持って、
そのノックのカチャカチャを使っていたんですが、
それに比べて、本物のノックはかなり重い。

カシャという音を出すのに、
それなりの力がいる。

でも、私としては、だんだん、だんだん早く、
カシャ、カシャ、カシャとやりたい!

だから、
「やっと着火しなくなりました~」
と聞いた途端、ガンガン使い始めたんです。

あんまり、何も考えずに。
ちょっとでも早打ちができるように。


でも・・・、

肝心なことを、
きれいに忘れていたんですね~

カシャカシャやったあとで、
毎回、力いっぱい、
ちゃぶ台に叩きつけるということを


かわいそうに、チャッカマン君。

稽古の時から叩きつけられて、
本番に入ったころには、
もう限界がきていたらしく・・・。


ある日の本番。

バンと叩きつけて上を向いた、

その目の端に、
  黒い小さいものがコロコロコロ。


 (なんだーーーっ???)


   <つづく>




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