普通の名前をお持ちの方は、お分かりにならないでしょうが、
「個性的でいいじゃない」などと褒められたところで、
変わった名前の苦労っていうのは、それはそれはあるもので。
まず読んでもらえない。
「ええと、〈のぞみこ〉さん? まさか〈もちこ〉じゃないですよね?」
このあとで「いえ、その〈もちこ〉です」という時の気まずさときたら
次に、電話で名前を言っても1回では聞き取ってもらえない。
まじーめに「餅子様」と書かれたこともある。
そして小さい頃は、ヘンな名前でからかわれ、
大人になってからも、ビミョーなリアクションに傷つくことがある。
だからこそ、同じ名前がいたりするととてもうれしいのです!
そして今日、こんな記事を発見したのです!
わざわざルビがふってあるけど
江国香織さんの小説の中に登場しているのです!
これまで「望子」といえば、
なぜかもう1字足した名前の女優さんとか、
同じ名前でも読み方は「まちこ」さんとか、
トドメは、中国のデカい豆!
以前、舞台では「望子」という役名が登場したことがあって、
「僕は望子を愛しています!」なんて台詞に、
恥ずかしさに客席で身悶えたことがありましたが、
→ 私の名前がスズナリで呼ばれてます!
これは私をご存じの作・演出家さんの作品なので、
今回の小説のように無から生まれたものではありません。
なのですが、
実は江國香織さんのお父様の江國滋氏は父の友人で、
私の結婚式にもご列席頂いた方。
だからってお嬢さんの香織さんはご存じないでしょうから、
多分「望子」は偶然の産物なんでしょう。
星の数ほどある小説の、たった一つに登場した「望子」。
そこに、
もう50年以上前の親同士の縁が、ふっとつながった。
望子を見つけたうれしさと共に、
こんなご縁の味わいに、ちょっとほっこりとしています。
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