謎のファイル大崩壊は、
ギリギリでなんとか間に合って、
ホッとして泣きそうになって、
でも疑問は解決せず。
なぜ、ファイルが崩壊したんだ??
原因がわからないと、この先怖くて仕方がない。
なのに、あとで確かめてみても、まったく問題なし。
でも、それ以来、怖くて怖くて、
ファイルを下向けにできませんでした。
そう!
今回みたいにきれいに製本してもらえてたら、
こんなオソロシイコトは起きなかったのだ!
普通のファイルで、それも2穴!
やっぱりファイルに、
それも私のファイルだけに、
何らかの問題があったようなのです。
* *
とりあえず何事もなく公演は進んで、
千穐楽の日。
昼の部と夜の部の間に、
照明の直しのため、
ある程度、通しで稽古をしました。
うーん。
きっと本番じゃなかったから、
気が緩んでいた・・・んだと思います。
出番を待ちながら、
ふとファイルを下に向けて開くと、
またしても、
バサバサバサバサッ
(嘘でしょーーっ)
と途端に、私の出番!
(ええい、しょうがない)
もうファイルの外側だけ持って出て、
何とかごまかしました。
あまり複雑な台詞じゃなかったので、
全部覚えていたのが功を奏しました。
次の出番からは、バラけた紙の山から、
次の台詞の書いてある頁だけを抜き取って、
紙だけ持って、とりあえず喋る、
という、とんでもない綱渡り。
まぁ、照明のチェックですから、
ダメならダメで仕方ない、という状態だったので、
気は楽だったのですが。
それにしても、なんでだろう??
原因は最後までわからずじまい。
再現写真を撮ろうと、
家で同じことをやっても、落ちないんです。
結局、恐怖は謎のまま。
でも、あの焦りと恐怖は、
今も忘れられないオソロシサでした。
* *
などという昔話をお読みいただきましたが、
今回はおかげさまで、そんな寿命が縮むようなこともなく、
無事粛々と終りました。
でもほんのちょっとだけ書いてみようかな。
あんまり面白くないかも、ですが。
ま、面白くないのは、
トラブルのなかった証拠なので
(つづく)