今日、少し長めの小説を読み終えた。
「重耳」と言うタイトルで「ちょうじ」と読む。
中国春秋時代の晋の国主の物語だ。
はじめは、長い解説に少しイラつたが途中から面白く
なったきた。上・中・下3冊からなるこの本は、
宮城谷昌光氏の著書である。前半は重耳の祖父が
晋を統一する物語で、その後若い女に狂った重耳の父が、
国政を誤り悪政を引くストリーだ。最後は19年の
放浪生活の後、見事晋の国主となった重耳が、近隣諸国を
支配下に収めて覇者となる結末なのだが、この主人公が
幼い頃はそれ程期待されずに育ち、長ずるつれ人格に厚みが
まして来る成長過程がとても面白い。
本人は至って無欲な人で、時に人の家来になりそうになったが、
家臣たちが認めずに、重耳をひっ担いで逃亡するのだ。
その家臣団の願いにより、天下に覇をとなえる人となるのである。
19年の流浪の日々も、人格形成に大きな影響を与えており、
人の痛みのわかる君主として、人民から大きな信頼をえる。
この祖父・父・重耳の3世代は実在の人物であり、
その思考はまさに大陸的である。自分の仕事を子が受け継ぎ、
さらに孫が頂点に立つと言う途方もない、時間の流れを平然と生きる
人々の話でもある。とかく結果を急ぐ現代では考えられない、もの
の考えでもあり、そこがまた新鮮に感じる部分でもある。
意外に面白かったこの物語を、是非諸兄にも紹介したく感想を
述べて見た。
「重耳」と言うタイトルで「ちょうじ」と読む。
中国春秋時代の晋の国主の物語だ。
はじめは、長い解説に少しイラつたが途中から面白く
なったきた。上・中・下3冊からなるこの本は、
宮城谷昌光氏の著書である。前半は重耳の祖父が
晋を統一する物語で、その後若い女に狂った重耳の父が、
国政を誤り悪政を引くストリーだ。最後は19年の
放浪生活の後、見事晋の国主となった重耳が、近隣諸国を
支配下に収めて覇者となる結末なのだが、この主人公が
幼い頃はそれ程期待されずに育ち、長ずるつれ人格に厚みが
まして来る成長過程がとても面白い。
本人は至って無欲な人で、時に人の家来になりそうになったが、
家臣たちが認めずに、重耳をひっ担いで逃亡するのだ。
その家臣団の願いにより、天下に覇をとなえる人となるのである。
19年の流浪の日々も、人格形成に大きな影響を与えており、
人の痛みのわかる君主として、人民から大きな信頼をえる。
この祖父・父・重耳の3世代は実在の人物であり、
その思考はまさに大陸的である。自分の仕事を子が受け継ぎ、
さらに孫が頂点に立つと言う途方もない、時間の流れを平然と生きる
人々の話でもある。とかく結果を急ぐ現代では考えられない、もの
の考えでもあり、そこがまた新鮮に感じる部分でもある。
意外に面白かったこの物語を、是非諸兄にも紹介したく感想を
述べて見た。