ホノルル空港から20分遅れのハワイアン航空306便に乗り込みます。
前回お話の通り、この日のインターアイランド便は大幅にダイヤが乱れておりまし
た。そんな中で私が乗った機体は短距離運行ではお馴染みの、ボーイング717で
あります。
ご存じの方も多いと思いますが、ハワイアン航空の機体には名前が付いております。
そしてその多くはハワイに生きる鳥の名前なんです。今回私が乗った機体は「アニ
アニアウ」と名づけられておりました。この「アニアニアウ」もハワイ固有の鳥
であります。もう少し語ると「アニアニアウ」は鮮やかな羽の黄色い鳥で、その体長
約10センチメートルです。そしてハワイで最小の「ハニークリーパー」と言われてお
ります。
↑借り画像です。
序でに申し上げると「ハニークリーパー」はミツスイ(花の蜜を吸う鳥)の事で、
主にカウアイ島の標高の高い森林に生息するとの事でした。
ちょいと鳥の講釈が長くなりました。旅行記に戻ります、私を乗せたHA306便は2
0分遅れでゲートを離れました。しかしその後、雨模様のホノルル空港をひた走り
に走り続けました。まぁいつも事なので驚きもしませんが・・・少しウトウトし
て目を開けると、まだゴトゴトと走っております「お前はバスか!」と突っ込み
を入れたくなりました。
もうお判りですね、ホノルル空港の滑走路は遠いのです。羽田も似たような感じ
でしたが、HNLはそれに輪を掛けて長く感じます。20~30分近くホノルル空港の
中を走っていたと思います。そしてやっとの事滑走路へ到着し、止まったかと思
うと突然に傲然とエンジンが唸りを上げます。後はそのまま大空へ駆けあがり、
マウイカフルイ空港までの超ショートなフライトが始まりました。
飛び立った後、水平飛行になると出てくるのがこちらのジュースです。↓
このジュースを飲むのも5年ぶり、ジュースが飲み終わるとすぐに機体は下降を
開始します。はっきり言って滑走路を動いていた時間の方が長く感じました。
つまりそれぐらい飛行時間が短いのですよ。
気流の関係もありフライト時間は微妙に違うでしょうけれど、気になり帰りの便
で純粋に機体が空を飛んでいる時間を計測してみました。結果、マウイ島カフル
イ空港で機体が滑走路を離れてから、オアフ島のホノルル空港の滑走路に着地する
までの飛行時間はなんと23分でした。
さて話がどんどん横道にそれそうなので戻します。HA306便は無事にカフルイ空
港に到着致しました。しかし何故かゲートに向かう途中で機体が止まったんです。
乗客の全員の瞳に「?」が灯りました。暫くすると「This is captain speaking」
と機内放送が・・・「予定到着ゲートに未だ前の飛行機が停まっているので、
ちょいと待ってね。多分10分位かかると思うよ」見ないな 機長さんからの案内
がありました。朝の京浜東北線か!と突っ込みを入れました(心の中で)
この日のハワイアン航空のインターアイランド便は、全体的に大幅な遅れが出
てました。記録によりますと、我が便は14時28分カフルイ到着しゲート接続は
14時42分でした。私は内心30分は待つ覚悟をしてました。しかし思った程長く
待たされ無かったので、ホット胸をなでおろしたんです。
とは言えオンタイムで飛んでいれば、14時には飛行機から降りていたハズなの
です。40分も遅くなって仕舞いました(涙)
国内線の為イミグレは無いのでそのまま荷物を引き取り、意気揚々とパッケー
ジクレームからターミナルの外に出ました。5年ぶりのマウイ島の空です(喜)
しかし以前とは随分異なる景色が目に飛び込んで来ました。
マウイ島の空に映える、鮮やかな濃い緑色の時計!(ちょっとチープな名古
屋駅の金時計タイプ)そうなんですスーツケースを手にターミナルを出た途
端、インスタ映えしそうなプラットホームがありました。
5年前なら各々予約したレンタカー会社(dollar)のピックアップシャトルでレ
ンタカーオフィスまで直行致しました。
しかし今回は違います。借りるレンタカー会社に関係なく、そうdollarもhertz
はたまたAlamoであってもレンタカー客は皆一緒にこのモノレール(無料)に
乗ります。
車体もクラシカルでテーマパークで走ってそうな感じです。若い姉ちゃんなら
ば、思わず「かわいい~」と叫ぶに違いないセンスの良さを感じました。ジジ
イだから叫びませんでしたが・・↓
数年前にマウイ島カフルイ空港のレンタカーオフィスは一つの建物(CONRAC
)にまとめらて、以前の様にバラバラにレンタカーオフィスへ向かう必要が無
くなったのです。↓モノレールの車内の様子です。
車内にはわずかに椅子はあるものの、ほとんどの方が立っておりました。
ちなみにモノレールには3つの駅があります。パッケージクレームからの到着客
を乗せる駅とレンタカー返却後に各航空会社のチケットカウンターに続く駅、
そして最後はレンタカーオフィスのあるCONRACであります。
そしてモノレールに揺られること5分レンタカーオフィスに到着です。
私が予約しておいたdollarのオフィスは比較的空いておりました。直ぐにカウンター
に呼ばれクレジットカードとパスポートそして日本の免許証を出します。(私はこの
他に国際免許を持参して一緒に提出致しました)*日本語が通じないマウイ島なので
国際免許の携帯をお勧めします。
今回の予約はコンパクトサイズ、これに走行距離無制限 、自車両損害補償制度(LDW)
追加自動車損害賠償保険(LIS)搭乗者傷害保険(PAI)携行品保険(PEC)追加運転者申
請料(AAO)返却時の給油不要(FPO)ロードサービス (PERS)税(TAXES/ FEES)税
金がインクルーズで4ナイト、348.36$(約47000円)となりました。
手続きは簡単に終わりましたが、車のある場所まで勝手に歩いて行けと言われ(多分
そう言われたと思う)パーキングをウロウロしてやっと借りた車を特定しました。
今回の車がコレ↓
シボレーのIMPALAとか言う車でした。トランクに大型スーツケースが2つ余裕で入
ります。車内も大変広いです。予約のコンパクトサイズではありません。
明らかに大きい車種です、5年前に同じマウイのdollarさんでコンパクトを借りた時
は、日産のマーチでしたから2回り近く大きいです。
それはそうと皆様は歌舞伎の『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)
をご存じでしょうか?判り易く言うと有名な『お富さんと与三郎』の話です。その
劇中に『切られ与三』こと与三郎と言う人物が出て来ます。彼は全身をなますの様
に切り刻まれ、体中に刀傷がある男なんです。その『切られ与三』よりもこのシボ
レーは傷だらけでした。
すみません例えが長い、古い、判り難いの3重苦ですよね(笑)
そんな訳で出発前のキズチェックに大いに時間を割かれました。毎回dollarで車を
借りると結構な確率で車がボロボロですから、驚きはしません。
しかし今回は過去最高のボロ車でありました。(画像からは判りません)そして
止めがこちらのキーです。↓
チェックアウトカウンターで車のキーは車内に置いてあると聞きました。しかし
置いてあると言うより、捨ててあると言った方がしっくり来るキーの有様(笑)
兎に角何とかミラー等の調整を済ませ、発車しようと思った時でした。第三の悲
劇が私を待ち受けておりました。エンジンを掛けパーキングブレーキを解除しよ
うと思ったんですが、そのパーキングブレーキが無い・・・・ギヤをPレンジから
ドライブに入れると、勝手に動き出します(涙)つまりパーキングブレーキが掛っ
て無い状態だったんです。
停車中に車が動いては大変なので、係のお姉さんを呼びパーキングブレーキは何処だ
と尋ねたんですが、早口の英語でまくし立てられ、さっぱり解りません。よくよく聞
きましたがヤッパリダメでした。あまりにも要領を得ないので、更によくよく聞き耳
を立てると、彼女も良く知らない見たいでした(笑)イヤイヤ笑い事ではありません。
でも多種多様な車種を扱っておるdollarさん、全ての車の使用を熟知する事は困難なの
でしょう。日本では許されぬ事も、アメリカではまかり通る様です。何よりもはじめ
からパーキングブレーキが掛かって無かったのが、何よりの証拠です。つまりdollarの
スタッフもパーキングブレーキが何処にあるのかを、知らないのです・・・
ココはスマホを開き確認すると、シボレーの一部の車種はギヤのPレンジがパーキン
グブレーキを兼ねる場合がる見たいな事が出て来ました。
でも怪しい~♪
結局、大変怖い事ですが見切り発車となりました。(後に判明致しましたのでご
安心下さいませ)
この時既に15時47分レンタカー
で1時間の時間を費やしてしまいました。今回の宿のチェックインタイムが16時で
す。通常の宿泊施設より遅い設定の為に、早く着き過ぎたら何処で時間をつぶそう
かと思案しておりました。
しかしハワイアン航空の遅延と、レンタカーの『切られ与三』パーキングブレーキ
事件のお蔭で、その心配はもはや不要となったんです。16時に宿に着けない事が確
定となりました。(涙)
まぁ「ハプニングは旅のスパイス」と思い気を取り直して出発する事に致しました。
そして市街に出ると先程まで、あんなに青かった空からポツポツと冷たいモノが落
ちて参りました。まるでこの先に不吉な事あるようで気が休まりません。とは言え
5年ぶりにマウイ島でハンドルを握ります。道は広く車もオアフ島に比べれば多く
ありません、そして幹線道も比較的単純なのでマウイは運転し易い環境だと言えま
しょう。(ハナ方面や西マウイ等の特殊な地域は別であります。)周囲の車は平均
して50mile/hの速度で走っております、つまり時速80キロ程度で走ってます。雄大
なマウイの山々と広い道の所為か、自身の感覚では時速50キロ位にしか感じま
せん。これは注意せねばなりませぬ・・スピードメーターの指す50の数字は時速8
0キロと己に言い聞かせなら走ります。(制限速度は45mile/hが多かったですね。)
今回も12月のオアフと同様に、ナビ変わりにスマホのグーグルマップを使いました。
前回の失敗を元にしっかり使い方を確認して参りました。コンパスモード機能を使
いグーグルマップでのナビは順調でありました。
15時47分に出発して約1時間のドライブの末到着した今回のアコモであります。
Aston at Papakea Resort(アストン パパケア リゾート)と言うコンドミディ
アムです。
所在地は3543 Lower Honoapiilani Road Lahainaであります。こちらのコンドは
数年前ブロガーのマハロパパさんが宿泊されおりました。
その時の旅行記を拝見致しましてその眺望の素晴らしさから、いつかは泊まって
みたいと思っていた宿であります。
車を管理事務所のパーキングに停めチェックインです。パーキングブレーキが気
になりましたが、とりあえずギヤをPレンジに入れ管理事務所に入りました。
管理事務所にはセキュリティー解除なしで入れるトイレがあり、ゲストはフ
リーで使う事が出来ます。
トイレを済ませ待っていると我が家の順番となりました。予約票とパスポート、
クレジットカードを渡してチェックイン手続きであります。しかし我が家のメ
インカードJCBカード(JMBカード)が戻されました。
フロントの女性は「different card」と宣いました(涙)
事前に1泊分のデポジットを払った時にはJCBカードで決済出来たのに、現場
に来ると使用不可とは不服千万であります。宿泊費のウエイトは小さくあり
ませんので、ココでマイルが稼げないのは痛いです。入国審査もそうですが
オフィサー個人の印象や判断で最初の対応が決まるのがアメリカという国で
して、担当者がノーと言えばそれでお仕舞の国でもあります。
もしかして食い下がれば、JCBカードの使用も再考されていたかも知れません。
しかし日本を出てから旅のスパイスに見舞われ続けた長い一日、この時点で疲
労は隠せない状態でもありました。なんでも良いから早く部屋で寛ぎたいと思
って仕舞いました。
そんなこんなで16時45分チェックイン完了です。渡されたキーはA棟302号、
部屋に入ると素晴らしい眺望が待っておりました。
と言う事で次回は宿泊アコモの紹介を予定しております。
今回のブログもオアフからマウイに移り宿の入っただけで終わって仕舞い
ました。誠に申し訳ありませんが次回に続きます。
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