今回はお約束通り ハワイで違反切符を喰らった話です。
実はハワイ独り旅で、夜な夜な怪奇現象に悩まされた話をしたかったのですが、
前回の文末で予告させて戴きました事もあり、最初に違反切符を切られその後
の顛末迄をお話しします。怪奇現象は余力が有ればと言う事に致しとう御座います。
では早速はじめませう。(いつもながら長い前置き)
私感ながらハワイに個人手配旅行で行く方が多くなって来たと感じております。
ひと昔前とは異なり皆さん思い思いのハワイを楽しんでいるご様子です。それと比例
して、ハワイでハンドルを握る方も増えて来ているのではないでしょうか。でも異国
でのドライブ 事故や違反を起す不安も大きいですよね。ハワイは右折時など、日本
とはやや違うルールも存在します。他にも微妙に日本と異なる規則もございます。
勿論事故や違反は絶対に防ぎたいものです。しかし私は愚かにもやっちまいました。
今回はその経緯と顛未をご報告致します。参考にして戴き少しでも予防に成れば幸い
です。
それは忘れもしません現地時間2015年4月29日オアフ島での事でした。家族より先行
してオアフ入りをした私は、家族合流迄の数日を気ままに過ごしておりました。
この日も午前中好天の東海岸をドライブして、一旦ワイキキに帰って参りました。
と言うのも知り合いのオフィスにアポをとってあり日本土産等を持って、おじゃま
するためです。
ひとしきり談笑してオフィスを後にしたのが、夕方にはちょっと早いお天道様がま
だまだ元気な時間でありました。ちょっと時間があるので、ハレイワのコーヒーギ
ャラリーで美味しいコーヒーを戴こうと再び車に飛び乗りました。
ダラーレンタカーで借りたGarmin社のナビに目的地を打ち込みます。目指すはノー
スショア・マーケットプレイスです。しかし今にして思えば、大人しくクヒオあた
りのスタバにしておけば良かったと後悔しています。お陰で初めて海外で違反切符
を切られる事になるのですから。しかしこの時は、そんな事をつゆほども思っていな
い私がおりました。
呑気にH1を走っております予想外な事に、渋滞が始まったのです。
右側から2車線目を走っておりましたが、増加したノロノロの車をかわそうと1番右の
車線に出たのが運のつきでした。出口方向へ押し出されるように、我が車はH1を離れ
ました。ルートを外れました為ナビが、騒ぎ始めます。「Uターンです、Uターンです
。」2度も繰り返して私に指示してきます。
日本のナビではこんなメッセージ聞いた事がありません。でもこの時の私はナビを信
じてしまいました。そもそも地元レンタカー会社のナビなのだから、道を熟知しての
指示だと思ってしまいました。其の為ハイウェイの出口をて直ぐ、私は大きくUターン
をして、H1へきびすを返したのです。勿論充分に安全確認を取り、再度入路致しまた。
でも日本ならば、例えナビがなんと言おうがUターンなど致しません。ハワイの道路で
は許される操作なのかと思ってしまったんです。この時に少しでも常識の天秤が働け
ば、あんな事にはならなんだろうと今でも臍(ほぞ)を噛む思いです。
再度のH1へ入路する手間でバイクに乗った2人のポリスが待っていました。
(ぎょ!)ハワイでも
こう言う待ち伏せ的な取り締まりをやるんですね。勿論予想外の事でした。そして彼
等に呼び止められた私は、仕方なくを車を端に寄せ停車しました。
私を待っていたのは、がっちりしたマッチョ体型のポリス(以下マッチョP)と、どち
らと言えばスリムなポリス(以下スマートP)でした。この2人は全く日本語を話せない
様子でした。マッチョPが開口一番「何故止められたか判るか」的な事を聞いて来まし
た。私が判らない答えると、マッチョPが「ノーUターン ノーUターン」と2度繰り返
しました。カーナビに従ったんだと「because of GPSnavigation」と主張して
もダメでした。(勿論そんな事で許してくれるとは思ってませんが・・)
なに言ってやがる見たいな顔のマッチョP。ココはアメリカで、相手は
拳銃を持っている訳ですから、もうこれ以上抗う事は諦め従う事にしました。
さて異国の地でロクに英語も判らぬおやじが独り、言葉の通じないポリスを相手にす
る訳ですから、正直絶望的な気持ちになりました。
しかし助かったのは私が国際免許を持っていた事です。本来ならば名前、年齢や住所
等様々な質問攻めに合う筈でしたが、国際免許のお蔭でその手間は省けました。
スマートPが私の情報を書写した後、唯一の質問「あなたの身長と体重を教えて下さい」
的な事を聞いてきたので センチメートルとキログラムの単位で答えると即座に質問は
全て終了。
後はレンタカーの契約書を求められ、それから小難しい書類を渡されました。
その時の書類↓
そしてスマートPに「罰金は92$だ」と吐き捨てる様に言われました。
ガ-ン!92$(涙)
日本円で約1万円・・ちょいと痛い金額です。
財布をだし私が「今ここで支払うのかと」質問すると、
彼らは首を横にふりました。悪夢のような時間の中で、漠然と私は「この動作は万国
共通のなんだなぁ~」と呑気に思う自分がおりました。その後スマートPが早く手慣れた感じの
する英語で降り注ぐような説明をして来ました。しかし聞き取れたのは、ホテルのフ
ロントで云々とか。支払いはVISAかマスターで払えの約2つでした。
私が良くわからんと言うと「詳しくはここを読め」と書類を指差し、そして「行け」
と私の車の方へに首を振りました。よくアメリカ映画で観るやつやぁ~♬等と思って
も仕方ありません。もう少し食い下がろうと思ったんですが、面倒臭くなって彼等の
元を離れました。そしてすっかり気落ちした私を優しく慰めてくれたのが、ノースシ
ョア・マーケットプレイス駐車場で観た太陽が沈む直前のサンセットタイムレイボー
でした。(こんな事があってもしっかりコーヒー飲みに行くんかーい とツコミ入れる)
それからの顛末ですが、ホテルにもどり渡された違反切符(書類)に目を通しまし
たが、溢れる英語の量にスマホの翻訳ソフトでは太刀打ちできません。
ツアー参加なら旅行社のデスクに駆け込みますが、あいにく個人手配の為に自分で
何とかするしかありません。
こんな時、一流のホテルに宿泊しておれば日本語コンシェルジュでも居たのでしょ
うが、我が滞在のホテルにはコンシェルジュどころか日本語を話せるスタッフさえ
皆無なのです。昼間伺った知り合いのオフィスに駆け込むには、既に時間が遅く全
員退社した後です。
最後の頼みの綱は、ホテルを手配してくださったエイジェントさん(UIトラベル)
です。恐る恐る連絡して見ると、ご自宅から社長さんご自身が直ぐに駆けつけてく
ださいました。正に地獄で仏でございます。
説明をさっと読んで、この書類の一部を切り取りハガキとして裁判所に送る事。
送付するハガキの記載には数個の質問があり、それぞれ応えてゆきます。
まづ今回の違反を認めるか、それとも異議申し立てをするか?の質問が有りまし
た。カーナビの所為(せい)だと書いてもダメそうなので、認めるを選択し、次
に進みます。その後いくつかの質問を全て肯定して、最後に自分のビザカードの
番号を書き込み全て終了。いやぁ~助かりました、しかもハガキはUIトラベルさ
んのオフィスから出して頂けると言うんです。(感謝)
社長さん曰く、もし罰金を無視して帰国すると、次からアメリカ入国が難しくな
るそうです。この後も、個人手配のハワイ旅行はオアフでも他島でもこちらのエ
イジェントさんにお願いしております。
こうして、このドタバタ劇は終わりました。この日の夜、独り反省しながらSNSで
呟くと、直ぐに親切方が「海外での違反は日本の免許には影響なく減点対象にはな
りませんよ」と教えて下さいました。
さてこの事で私が学んだのは、
誰が何と言おうが、(この場合はナビですが)最後は自分の常識の天秤を信じる事。
(ヤバイと思ったら一息ついて遠回り)
やってしまった事は仕方がないので、人の所為にせず潔く責任をとる事。
ハワイ(外国)で運転する時は例え日本の免許書だけでOKでも、国際免許は持参する事。
個人手配で宿をとる場合ホテルは、信頼でき顔の見える方にお願いする事。
でございます。
今回はこれで終わります。次回はハワイ独り旅で、夜な夜な怪奇現象に合ったお話を
予定しております。
ところで、こんなことがあったにもかかわらず、ノースショアに行ってしまったのは、「正常化バイアス」というやつかもしれません。大変なことが起きているのに「大したことはない。」と判断しがちな心理です。津波が来るかもしれないのに、家に留まってしまう人の心理ですね。
とはいえ、もし、ノース行きを取りやめ、ホテルに引きこもってしまったら、後悔の念にさいなまれ、一晩中悶々としてしまったかもしれませんね。
私も薄々そうではないかなと思っており
ました。ダラーと警察がグルなんて考えたく
有りませんが(笑)
まぁそんな事は兎も角、あんな事があったの
ノースへ行ったんは、我ながら驚いております。考えるに前回クレカ紛失時の後にもノースに行
っておりす。こうなるとノースに行くから凶事
が起きるのか、凶事のあと気持ちを癒してくれ
る場所がノースなのか、判らなくなってきました。自分的には後者であってほしいと願っております。