雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(8」
“シーチン”修一 2.0
“シーチン”修一 2.0
【Anne G. of Red Gables/122(2020/6/13/土】朝は室温28℃、いつもの通りの梅雨、ブルーになるが、これがなければ農業など困る産業は多いから、「神様仏様、どうかほどほどに」と祈るしかない。
人間は高度(利便ときどき邪道)な文明を築いてきたが、治水灌漑や建設土木から医療研究などあらゆる分野で自然災害、伝染病など災難を小さくしてきたが、基本中の基本である「飢え、食糧難」を解決できたわけではないし、平和をもたらすはずの宗教や主義でも相変わらず殺し合っている。
専門家によると災害によるダメージは自然災害が一番大きく、次いで紛争災害(民族紛争、宗教紛争、派閥紛争など)、経済災害(恐慌、不況など経済危機)、戦争災害(国と国の激突)だという。
一人当たりのGDP(年率)への影響は一番大きい自然災害でもマイナス1%ほどだからさほど大きいわけではなさそうだが、1億人の国で1%、100万人が犠牲なると考えれば甚大だ。
2011年の東日本大震災での死者・行方不明・関連死2万人、避難者数(最大) 47万人だって大災害として未だに傷は癒えていないのに、100万人が被害を受けるような災難が2、3年続いたら大打撃だろう。
(ちなみに毛沢東の招いた経済災害&人災「大躍進政策」の餓死者は人口5億人の10%、5000万人。中共は「天災だ」と嘘をついており、14億の民の多くは騙されている)
実際には1億人が皆で被害を引き受けるから痛みは小さくなるとは言え、GDPは年率2、3%成長しないと経済が委縮すると言われている。そういう中でマイナス1%となれば財布のひもは締まる、消費意欲が下がる、ボーナスは前年割れ、残業はダメ、気分が晴れない、となる。みんな空気に流される、付和雷同、蚤の心臓。
今回のチャイナコロリ、中禍は自然災害(感染症)のような紛争災害(生物兵器由来?)であり、未曽有の経済災害(年内で収まるかどうか)でもあり、戦争災害(中共 vs 世界の激突)という「最強手」というか「禁じ手オンパレード」。
中共は世界中からレッドカードを投げつけられているのではないか。普通の国なら恐れ入って、責任の所在はともかくも、
「結果的に重大性の認識が不足していたことについては謝罪いたしますが、賠償に応じることは第一世界大戦の敗戦国ドイツを圧迫し、結果的に第二次大戦を招いた歴史から世界にとっても懸命な策とは申せません。
中国は後進国であり、人口は14億、一人当たりのGDPは世界70位です。いまだに月収千元(約1万5千円)の民が6億もおり、中規模の都市で家を借りることすらできないのが実態です。新型コロナで影響を受けた人々の生活保障が重要課題になっている今、恥ずかしながらない袖は振れぬ、と申す外はございません。
今後は過ちを改め、国際社会の良きメンバーとして貢献してまいります。角を矯めて牛を殺すことにならぬよう、どうかご理解とご協力をいただきたく、伏してお願い申し上げます」
こう頭を下げて習近平の首を出せば、軍隊の縮小、核放棄、チベット、ウイグル、モンゴル、香港独立、収容所解体、共産党禁止、台湾不干渉くらいで勘弁してもらえるかも知れない。
とりあえず虎口から逃げ出すための兵法で、まずは先進国の怒りを鎮めることだ。習近平の首はマスト。小生が広報担当なら以上の策を提言するがのう。10年後に「舌技で中共を解体した男 シーチン」なんていう本、出ないかなあ。
さて、温故知新、ソ連はいかにして崩壊したか。Russia Beyond というサイトはソ連/ロシアから逃げ出した人たちが作っているようで、以下、紹介する。
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なぜソ連の社会主義は失敗したのか:衰退と崩壊の要因は何か ゲオルギー・マナエフ(2019年6月28日)
社会主義国家「ソビエト社会主義共和国連邦」の衰退とそれに続く崩壊には、いくつかの明白な要因があった。
ソ連の黎明期、間もなく共産主義が世界に打ち立てられるとの期待が、世界各国の左派勢力の間で高まっていた。しかし、その後数十年のうちに、レーニンの社会主義的理念の挫折が明らかになった。これはいかにして起きたか?
◆社会主義の扉を通じて共産主義にいたる
「社会主義と共産主義を区別することが重要」と言うのは、エレーナ・マリシェワ氏。彼女は歴史古文書研究所・古文書研究科を率いている。
「社会主義は、ソ連の国家行政の形態であり、共産主義は支配的なイデオロギー。この社会主義国家のプロジェクトは、当初はユートピア的でポピュリスティックだった」
ルドルフ・ピホイア氏は、歴史学博士で、国のアーカイブの元専門家だが、論文「なぜソ連は崩壊したのか?」でこう指摘している。
ソビエト国家の主な特徴は政府機関と共産党が一体をなしていたことで、ソ連憲法(1977年)は、党を「政治体制の核心」と定義している、と。
実際にはこれは何を意味したのか? レーニンの主張はこうだ。
選挙で選ばれる地方自治機関「ソビエト」は、直接民主主義である。だから、議会も三権分立(立法、司法、行政の相互の独立)も必要ない。すべてはソ連最高会議の代議員がカバーする。これらの代議員は、各地元のソビエトから選出されている――
しかし、ソ連の選挙はまがい物だった。役人はすべて、ソ連共産党によって任命された。真に国家を支配していたのは、党の中央委員会である。あらゆる軍人、官僚、警察官、秘密警察は、党に属していた。国の治安を保障していたのは、秘密警察「KGB」の膨大なエージェントだ。
フィリップ・ボブコフ将軍(1925~2019年)は、KGBの元副議長(1983~1991)を務めた人物。その彼が最近のインタビューで推算したところによると、すべての地域に約300〜500人のKGBエージェントが活動しており、主要な地域では最大1500〜2000人に達していたという。
こうした状況で、体制に異を唱えたり反抗したりした人間には、刑務所と強制収容所(グラーグ)が待っていた。恐るべきグラーグのシステムは、1933年の時点で50万人以上を収容していた。1936年以降は100万人以上に達し、1950年代の初めには実に250万人にのぼっていた。このシステムの過酷さは、とくに外国人の目からすれば明白だった。(つづく)
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ソ連の轍を中共は辿っている。中共が自ら力があるうちに方向を変えなければ、名物の軍閥が割拠したり、狂信的な団体が暴れたり、排外主義が逆に外国の干渉を招いたりといった災厄を招く。
蓄財蓄妾美酒美食とか孫子の兵法ではなく、四書五経を学んで文治政治に徐々に切り替えていくとか、本当の文化大革命、大改革が必要だと思う。
「子曰く、之を導くに政を以てし、之を斉(ととの)うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。之を導くに徳を以てし、之を斉(ととの)うるに礼を以てすれば、恥有りて且つ格(ただ、正)し」(論語)
(解説:国家経営は法律を作れば上手くいくとはならないね。行政を法制のみに依ったり、治安に刑罰のみを用いたりするのでは、民は抜け道を見つけてテンとして恥じない。
上に政策あれば下に対策あり、中共統治下の今では華人の処世術になってしまった。情けないことだよ。行政や治安は道徳、モラルをベースにすべきで、ルール違反は恥ずかしいことと思うようにした方が上手くいくと思うがね)
孫中山(孫文)先生も日本で多くを学んだ。ポスト習近平の指導者も日本で民主主義のピンキリ、清濁、裏表、リアルを学んではどうか。(2020/6/13)