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雀庵の「開戦前夜/24 “悪の三傑”露中+ベラルーシに制裁を」

2022-02-21 20:03:59 | 日記
雀庵の「開戦前夜/24 “悪の三傑”露中+ベラルーシに制裁を」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/433 2022/2/21月】マッチョがウリのプーチンもすっかりヂヂ臭い体形になってきた。この頃では権力から離れても訴追されないという「免責法案」成立を狙っているようだが、上手く行くかどうか。


2014年のウクライナ領クリミア半島侵略以来の国際社会による経済包囲網にコロナ禍も加わってロシア経済は減速気味、これではプーチンは“有終の美”を飾って引退というわけにはいかない。これぞという国史に残るような華々しい実績を創らなければ、という焦りがありそうで、プーチンは今度はウクライナ東部を侵略するつもりである。軍事力で世界秩序を突破し、ロシア・ソ連帝国再生の名君になりたいのだろう。


ロシア国民は日々の生活が多少なりとも上向けば着いて来るだろうが、上手く行くかどうか、かなり怪しいのではないか。国際通貨としてドル、ユーロ、ポンド、円は信用があるが、ロシアのルーブルは脆弱で、「ロシアがウクライナに侵攻すれば米欧は大規模な経済制裁に踏み切る構えで、通貨安やインフレ、成長鈍化への懸念が強まっている」(日経10/21)。


そもそもロシア経済はかなり脆弱だ。「服部倫卓ブログ ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪2021/5/17 非原料・非エネルギー輸出が増えたと言ってもゴールド頼みでは・・・」から。


<私はロシアの通商政策を研究しているが、現時点(2021年5月)でプーチン政権が最重要視していることになっているのが「非原料・非エネルギー商品」の輸出を拡大するという目標である。石油・ガスをはじめとする原燃料に偏重した輸出構造を脱し、商品の多角化・高度化を遂げようというわけだ。


2020年の非原料・非エネルギー輸出の動向をまとめたロシア輸出センターの資料によると、2020年のロシアの非原料・非エネルギー輸出は1613億ドル(18兆5495億円)に上り、コロナにもかかわらず、過去最高を達成した。


ただ、その中身が問題であり、2020年の非原料・非エネルギー輸出の主要品目をまとめると、次のようになる。


金(ゴールド):185.4億ドル、小麦:81.9億ドル、プラチナ族:78.4億ドル、鉄鋼半製品:48.6億ドル、精錬銅:46.4億ドル、木材:43.1億ドル、アルミニウム・同合金:42.2億ドル、冷凍魚:28.3億ドル、ひまわり油:28.1億ドル、複合肥料:27.4億ドル、鉄鋼鋼板:25.5億ドル、窒素肥料:24.9億ドル、ターボエンジン・ガスタービン:20.7億ドル、ニッケル:18.6億ドル、カリ肥料:17.8億ドル


このように「非原料」と称しながら、現実には限りなく天然資源に近いようなプリミティブ(初歩的)な商品が多い。2020年にはゴールドが高騰したため、その輸出が221.6%も急増、それによって非原料・非エネルギー輸出全体も押し上げられた形である。


ロシアは資源の国際価格に翻弄されないためにも非原料・非エネルギー輸出を伸ばしたいのだが、現実には一部商品の高騰に助けられて2020年にその輸出増を達成したという逆説がある>


ゴールドとプラチナ輸出で263.8億ドル(3兆円)! 何となく“お宝”まで売る「タケノコ生活」、そのうち「売り家と 唐様で書く 三代目」となりそうな・・・ハイテク産業への突破口が開けないこんな状態を「中進国の罠」と言うが、プーチン・ロシアも罠にはまるのか。


プーチンはコロナ禍による経済後退をワクチンではなく、効き目抜群のウォッカでいち早く乗り切ったようだが、それをチャンスと見てウクライナ侵攻を決断したのかも知れない。しかし昨年から高インフレが始まり、今はかなり怪しい気配がする。ブルームバーグ2022/2/19「ロシア経済、2021年は4.7%拡大――08年以来の高成長」から。


<世界最大級のエネルギー輸出国であるロシアは、2021年の経済が過去10年余りで最高の成長率を記録した。原油高と個人消費の伸びが後押しし、新型コロナウイルスの感染拡大による前年のリセッション(景気後退)から回復した。


ロシア連邦統計局によると、昨年の国内総生産(GDP)は前年比4.7%増加した。ブルームバーグが調査した市場予想は4.5%増。政府の景気刺激策や世界的な景気回復、原油高が成長を押し上げた。20年は新型コロナ対策の行動制限などが響き、ロシア経済は2.7%縮小していた。


ロシア中央銀行のナビウリナ総裁は先週、コロナ禍からの回復期は終わり、今や経済は過熱しつつあると警告した。中銀は過去1年間に政策金利を合計5.25ポイント引き上げたが、それでもインフレ率は中銀目標の2倍を超えて推移している。同総裁は今年の成長率が2-3%に鈍化する可能性が高いとし、来年はさらに減速するとみている。


ウクライナを巡り緊張が高まる中、西側諸国がロシアに新たな制裁を科す恐れがあることも見通しを曇らせている>


日本外務省の「ロシア連邦基礎データ」はちょっと古いが、おおよその状況は分かる。それによると――


<◆貿易(2017年)(1)輸出:3519億ドル(燃料等鉱物製品,鉄鋼,貴金属等)(2)輸入:2285億ドル(機械類,医薬品,衣類)(3)主な貿易相手国:輸出上位から中国,オランダ,ドイツ,ベラルーシ,トルコ,イタリア、輸入上位から中国,ドイツ,米国,ベラルーシ,イタリア


◆総兵力:現役約90万人(準軍事組織「国境軍,国内軍他」約55万人を除く)、予備役約200万人。国防費は2010年以降増加の一途をたどり、2016年は3兆7750億ルーブルと前年比増>


プーチンはウクライナ侵略に際して、インフレ率の上昇、ルーブルの下落、西側先進国の猛反発は「想定外」だったのではないか。2014年のクリミア半島強奪の際は狡猾なハイブリッド戦で成功したが、今のウクライナ東部侵略はそれと似ており、自由陣営は「同じ手は食わぬ」と警戒しているはずだ。


zakzak 2022/2/16「日本復喝! 台湾が警戒する中国“ハイブリッド戦”情報戦やサイバー攻撃で相手を攪乱し、無血併合を画策か 日本国内でも不可解な事案発生の危険性」から。


<ロシア軍はウクライナ国境付近の兵力増強を続けている。この様子を、中国の習近平国家主席や、台湾の蔡英文総統はじっと見ている。ロシアは2014年、ウクライナ南部クリミア半島を併合した際、情報戦やサイバー攻撃を組み合わせて戦略目標を達成する「ハイブリッド戦」を展開した。ウクライナと台湾の連動が懸念されるなか、産経新聞論説副委員長の佐々木類氏は、中国による「台湾有事」でも警戒される軍事戦略に迫った――


北京冬季五輪開幕直前の1月24日、台湾国防部は、中国軍の最新鋭電子戦機「殲16D」が初めて台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入したことを確認した。同機は、レーダーや通信システムなどを攪乱・無力化する能力を持つ。


警戒すべきは、殲16Dの進入が、これまでの戦闘機や爆撃機による軍事的威圧や牽制で終わらず、本格的な台湾侵攻につながる兆候かもしれないということだ。本格的な侵攻といっても、中国軍による着上陸作戦など正規軍による攻撃ではない。「ハイブリッド戦」である。


「ハイブリッド戦」とは、戦闘機、艦船などの軍事力だけに頼らない作戦だ。例えば、軍艦ではない船舶による領海侵入や上陸、正規軍ではない武装兵の動員、電力や通信網といったインフラ破壊、サイバー攻撃によるフェイクニュースの拡散などで相手を攪乱し、知らぬ間に優位な状況をつくり出すことを狙いとする。


ロシアが2014年2~3月にかけ、ウクライナのクリミア半島を占拠し、自国領土に組み込んだ際に用いた戦術だ。ロシア・ソチで開催された冬季五輪の閉幕直後、サイバー攻撃などによるインターネット通信やテレビ、ラジオなどへ電波妨害を行い、正体不明の武装組織(=高度に訓練されたロシア特殊部隊とされる)が議会や空港、行政施設を瞬く間に占領した、あれだ。


ソチ・パラリンピックの直前であり、世界中がまさかこのタイミングでクリミア半島に手を出すまいと油断していたその隙だ。わずか2週間で、人口250万人、九州の7割の面積を持つクリミア半島が、ロシア主導の透明性を欠く住民投票の後、ほぼ無血でロシアに併合されてしまった。


中国が「台湾統一」で狙うのは、まさにこうした戦術とみられている。もともと「孫子の兵法」の国である。戦わずして勝つことを考えるのは必然だ>


戦国の武将曰く「戦争は5勝1敗とか5勝2敗がいい。勝ち過ぎると“勝ちパターン”に捉われ、敵に作戦を読まれて大敗するからだ。時々敗けることで新たな作戦が生まれるから、敗戦は悪いことではない」。


プーチン・ロシアの「クリミア式ハイブリッド作戦」。策士、策に溺れるというが、いくら自由陣営が寛大、お人好し、ボンクラでも「二匹目のドジョウ」はムリだろう。騙された方は「その手は桑名の焼き蛤」と警戒するのは当然だ。プーチン・ロシア、習近平・中共、ルカシェンコ・ベラルーシともども“アカの三バカ”に国際社会はさらなる制裁を課すべし。買わない、売らない、付き合わない。包囲戦は効き目がある。「独裁者 みんなでなくす 地球の輪」、同志諸君、頑張ろうぜ!
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目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
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