日々、あんのん。

からだの育ちの凸凹、学習のスタートラインにつけない人のもっと学びたい、発達したいを応援します。

ブロック積み。

2016-06-25 23:13:40 | 発達応援
 今年の〆の梅を買いに行きました。
去年買って、ものすごくおいしい梅干しになったので、今年も予約をしておいたのです。

 買いに行くと梅の良いにおいが庭先に漂っていました。
なんでも、今年は梅が熟れるのが思ったより早く、落ちたものが多くて量が採れなかったそうです。

 和歌山の梅のように木の下にネットを張って、完熟梅を作っているわけではなく、
落ちる寸前の梅を収穫するスタイルの梅屋さんなので、落ちた梅は傷もあるし、売らないようでした。
落ちたくらいの梅のほうがおいしい梅干しになりますよね〜と話しをして、
来年もよろしくお願いします〜〜と話しをして帰路につきました。

 帰りの車はフルーティーな梅の香りでいっぱいで、
癒されながらのドライブでした。

 今日はannonに来た子どもさんに
「ハンバーガー置く、お店作って〜」と発注して、ブロック積みをしました。

 「いいよ〜」との返事のもと、子どもさんは広い土台を選んでブロックで周囲を囲んで行きます
ハンバーガーを置くスペースを考え広い土台を取り、お店だから囲おうと思ったのだなぁ、と
黙ってみていました。

 ここまでの時点で、子どもの中に、
「ハンバーガーを置くから、広いところがいる」ということを見る目と
「お店だから、壁がいる」という想像力があることを知ることができます。

 更に見ていると、土台を囲むブロックは手当り次第で、
大きさや高さを統一せずにどんどん積み重ねていました。

 でも、見ていると、壁の高さを同じにしたいらしく、
低いところには、もう1個、もう1個と積んでいっていました。
ただ、ブロックの高さを見ずに、手に取ったものを積むので高さが同じになるには、
偶然を待たなくてはいけない状況でした。

 本人も中々、壁の高さが同じにならないので、
全部、分解しはじめました。

 分解して、新たに組み立てても、
やはり手当り次第に積み重ねるので、なかなか同じ高さにはなりませんでしたが、
途中で「できた」と渡してくれたので、ハンバーガーを並べました。

 ハンバーガーを並べたときに、スペースが足りなかったので、
「もう少し、広くして」と発注しましたが、
「ムリ」というので、「ちょっと、はずしていい?」と許可をもらい、
スペースを広くするやり方を見せてみると、
「いいねぇ〜」といって、続きの壁をせっせと作ってくれました。

 すべてのハンバーガーが並べ終わってから、
「お店だから、ドアをつけようか?」と提案して、ドアをつけると、
ドア以外の部分に壁がないのが気になったようで、
「あいてる」というので、その隙間にブロック積んでいくと、
私の持つブロックを取って、自分のほうの隙間に積んでいきます。

 「じゃあ、一緒にしようね。」といって
「次はこの大きさのブロック」と見せながら積みましたが、
「これ?これ?」と手にしたブロックを全て私に見せていました。

 「違うよ」と言われると、イライラしていましたが、
どうにかドアの周囲にブロックを積むことができました。

 同じブロックを見つけるには、
ブロックの大きさや長さ、厚みなどに注目する必要があります。
これらの作業をしながらわかったことは、
まだ、比べる基準、という自分で見つける地図を手に入れていないな、ということです。

 ブロック作りは、屋根付けまで進め、
最後、完成すると、子どもさんは黒い小さめのブロックを手に取り、
「これ、炭」といって、ドアを開けて中に入れて、
ハンバーガーを焼く作業をしていました。

 四角く囲んだところに、炭を置いて焼く、という
何かで見たのか、体験したことをこういう場面に投影する力はしっかり育まれています。

 ハンバーガが焼き上がって、ブロックの店から全て出し終わると、
ぐちゃぐちゃに壊していました。

 ちゃんとしたものが完成されるのを見て、
「やってみたい」と相手の手に持つブロックを奪って、
自分ではめようとする場面が、何度もあったので、
今は、自分の力ではできない、きれいな形を一緒に作ることを楽しむときなのかなぁ、と
思いながら、今日のブロックは終了しました。

 ブロックに大きさや長さや厚みがあることを、言いながら、
四角く囲った塀や長い煙突や階段を作る遊びを何度も何度も一緒にやると、
ブロックの中での基準ができるかな、と思うことでした。

 ブロックの中での基準を、さらに、プリントという平面で思い出してもらうためには、
こういう具体物での遊びもたくさん必要かもしれませんね。

 

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