今回のED75牽引による24系の急行「いわて・平泉」号、回送列車もあわせて5回撮影できたが、ここからが、第2ステージとでも言おうか、機関車が変わりDE10の重連となり、北上線を走破するわけで、さらに気合いが入る。北上市内での休息もほどほどに、撮影地へと向かうが、かつてD51が走ったころの微かな記憶を頼りに向かったポイントには、すで同業の鉄チャンが群れを成しており、安堵の気分も一瞬で消えていった。こんな中、どうにか撮影スペースを確保して待機。その間にも、同業者はさらに増えて、この狭いスペースに50~60人くらい集まったのではないか。いつも新鶴見でご一緒するH氏や、最近誌面でご活躍のS氏まで現れ気分は否応にも高揚していった。
天気は、相変わらず安定せず、結果としてマンダーラの曇写真となったが、まあこれは、この時の状況を考えてもこれで良かったのではないかと思える。昔訪れた時と何ら変わらない風景の中を走るDE10重連は、都内で入替えに従事するカマと違って、とても誇らしく見えたから、きっとそれだけで満足してしまったのだろう。