最近の不安定な天気は、いったいいつまで続くのだろうか。特に寒暖の差が激しくて最近体調が今一つ良くない。暖かい春の日差しが待ち遠しい今日この頃である。
そんな日和だからではないが、久しぶりにマーラーを聴いている。本来なら当然のように、生演奏に接して味わいたいところだが、中々思うようにはいかず、CDをかけてお茶を濁しているのが現状だ。もっとも現役の指揮者で、どうしてもこの指揮者でマーラーを聴いてみたいという指揮者はいなくなってしまった。強いていえば、エリアフ・インバルということになろうが、これは昨年都響との第8を聴き、いまだにお腹いっぱいだ。(その時の記事も書いている)
そんな想いの中、今回はテンシュテットのマーラーの第5を聴いた。このCD,アントンKのお気に入りのCDの一つで、マーラーの第5の中では好きな演奏なのだ。ロンドン・フィルハーモニーとのライブ演奏ということもあるが、とにかく第1楽章の出だしの葬送行進曲からして神がかっている。そして曲が進むにつれ、熱く大きくなり、最後は勝利を讃える熱演となって閉じる。残念ながら、アントンKは、テンシュテットの実演には接したことがないが、このCDのような演奏が目の前で繰り広げられたら、どんなにか感動できただろうか、想像しただけでも、身震いしてしまうそうだ。