団体列車として運転されている「カシオペア」の撮影に行ってきた。
本来「カシオペア」号の札幌行きとは違い、夜行列車ながら、途中長時間停車を有しながらの本州内での運行。今までの運転時間帯では撮影は困難なポイントでも、今回からは可能になってくることから、色々と妄想が駆け巡り、その欲求が撮影の原動力となった。
最近の天気は、季節の変わり目なのか不安定な事が多く、正直予報も全くと言っていいくらい当てにはできない。予報は予報として割り切り、やはり現場に出てナンボだろうと、半ば腹をくくっている。撮影に行くのだから、やはり雨より晴れ間が良いし、週間予報でもお日様が並んでいると、精神衛生上よろしい。しかしこの日は、「曇りのち時々雨」という予報だった。日程に限りのある東北遠征だから、天気は二の次で出動したが、どう見ても、雨を降らすような雲は無く、「真夏の」と言いたくなる様な強い日差しが注いでいた。日中こんな空模様が続いているから、やはり撮り逃がす訳にはいかないと、予定を少し変更し北を目指す「カシオペア」を行きがけの駄賃として迎え撃つことにした。
晴れとは言っても、夕方上野を出る「カシオペア」を綺麗に日に当てるポイントは限られる。ましてや真夏の日差しとは言っても確実に9月の光線。一気に太陽は高度を下げていくのだ。事前情報で牽引機が81号機と判っていたので、今回は機関車中心に撮影しようと決めていたアントンKだが、果たしてどう撮るか?最後の最後まで悩んだ。結局は掲載したような機関車の流し撮りに落ち着いて待つことにした。運よく夕方の強い斜光線の中列車はやってきたが、この81号機の車体色が本来のEF81の色合いなのだろうか。昔よりも赤みを帯びているように思え若き頃追いかけた国鉄時代のEF81と異なった印象を持った。それはおそらくHゴムの色や、足回りの黒差し具合が昔とは違い、トータルなイメージから違って見えたのだろう。きっちりと御召機の象徴でもある銀帯を感じたかったので、今回は被写体から少し遠めで挑んだが、この光ならもっと近づいて顔ブラシでも良かったかも・・そんなことまで思わせるようなベストコンディションでの撮影に気を良くして北を目指すことになった。
2016-09 9011レ EF8181 カシオペア紀行盛岡 JR東日本/東北本線