今シーズンは、雪中撮影も叶わずお彼岸を迎えてしまった。
毎年暮れから春先にかけて、雪景色を求めて出かけたものだが、近年ではその恒例行事も影を潜め、大人しくしていることが我ながら増えたように思う。全国的に暖冬化傾向にあることで、雪が少ないシーズンが続き、昔から比べたら首都圏の雪も降ること自体少なくなってしまった。この冬は、エルニーニョ現象で久々に寒い冬と予想していただけに残念だ。
ここでは、国鉄時代に毎年よく出向いた上越線から1枚掲載して当時を凌ぎたい。EF16という補機が走っていた時代の上越線は、旅客列車の主力はEF58、貨物列車はEF15がメインの電気機関車だった。最大のターゲットは、EF16を従えたEF58の客車列車だったが、編成が短く補機なしで上がってくる単機けん引のEF58の列車も魅力的に思ったもの。東海道を走るゴハチとのイメージの相違を見せつけられたものだ。この日は、14系座席車6両の団臨が、ラストナンバー175号機けん引で上ってきた。やはりゴハチのこの井出達は、雪を蹴って走る雪中走行が一番お似合いだ。
1980-02-10 9734ㇾ EF58175 14系 上越線:越後中里付近