早いもので、8月も過ぎようとしている。今月東京は天気に恵まれず、猛暑だったり秋のような気候が続いたりと目まぐるしかった。撮影意欲が減退するのも当然で計画は多々あったものの実行しなかった。また演奏会もこのシーズンはオフシーズンだから、イベント以外は食指をそそるものは無い。こんな時には、レコードを聴き現実逃避したいが、どこから聴いていいのか判らず集中できずに時間だけが過ぎていった。まさに今のアントンKの心中を示すような結果となり反省しているところ。そろそろ気持ちを切り替えていかねばならない。
「何をどう撮るか」という撮影基本姿勢は昔と変わらないでいるつもりだが、ここ数年で少し考え直したことは、どう撮るの部分の幅を拡張して、そこに残った画像から伝わるものを求めようとチャレンジしていくことだろうか。駄文のためかうまく文章にならないのが歯がゆいが、写真に記録性のみを求めるのではなく、もう少し幅を持たせていきたいと思い始めた。それは好きな被写体はもちろん、それに関わる人間や風土、季節や情を写真画像の中に写し止めることを目標に置くことで、カメラワークも変化していくはずであり、これを今後のアントンKの課題として趣味人生を楽しもうと考えている。
長年、アントンKの鉄道撮影人生の中では重要な列車の一つだった寝台特急「あけぼの」。もう廃止されて3年以上の歳月が流れた。廃止がささやかれ撮影者が増えだした頃、今までには絶対に撮影しないだろうという発想で列車にカメラを向けた。夕闇迫る津軽路を一路上野まで走破する特急「あけぼの」。もう少し日が長い時期なら列車にも日が入るポイントではあるが、日没後空が明るく明日に繋がっているように見えたので、津軽の空主体でパチリ!夜通し走る「あけぼの」は明日への架け橋のごとく通り過ぎて行った。それぞれの想いを乗せて・・
2010-05 JR東日本/奥羽本線:浪岡付近
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