青梅線は、アントンKにとって昔からよく通っていた線区のひとつに数えられる。終点奥多摩まで一応東京都でもあるし、電車を乗り継いでも比較的行きやすかったのだ。当時は、古豪ED16が引っ切り無しに山に入り、石灰列車を中心に活躍していて、丸一日滞在してかなりの本数の貨物列車に出会い撮影を楽しんだもの。今考えると夢のようである。四季の移り変わりを意識して撮影したのも、青梅線が最初だったのかもしれない。春の桜並木、夏のキャンプ、秋の紅葉と冬の雪景色。鉄道と絡めて試行錯誤した思い出が蘇ってくる。ただ、毎年似たような画像の量産だけに終わり、今思うとまだまだ浅知恵だった。こんなことの繰り返しで今があるとも言えるのか。ま、アントンKもこの程度だと今さら悟っている。
それまで、線路規格が低いから、D級電機しか入線出来ないと聞かされていたはずなのに、ある時(1982年秋くらい)から、EF15やEF64までもが奥多摩まで入り出した。なんて事はない、線路規格を上げて入線可能にしただけなのだが、やはり初めてホキを牽くEF15を見た時はショックを隠せなかった。そしていよいよED16も引退が近いと嫌でも思わされた瞬間だったのだ。
掲載写真は、まさしくED16が引退する日に撮影したEF64 0番代のホキ列車。この後2年も待たずに、今度はEF641000番代が進出するのだから、目まぐるしく機関車が交代したものだ。あれから38年、とうに貨物列車など無くなり、沿線がどう変わっているのか、知らず仕舞い。まだアントンKの中では、今でもED16が貨物を牽いている。。
1983-03-26 5186ㇾ EF6417 青梅線: 古里-川井
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