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ほんの数か月、足が向かなかっただけで大きく変貌する渋谷駅。ここ数年で渋谷駅はまたまた形を変え、新たなステーションに生まれ変わるのだという。小学生時代、都電を使って渋谷を行き来した身としては、全てと言っていいほど変わってしまった。当然ながら、学生時代の思い出も、ここ渋谷には多い。ハチ公前の広場から、少し路地を入ったところにあった喫茶「らんぶる」というクラシック専門の店に入り浸り、何時間も友人たちと語り合った青春の日々が懐かしい。もちろん当時は、LPレコードを鑑賞し、自分のリクエスト曲がかかるまでいつまでも待ったことが昨日のことのようだ。
東急東横線が地下鉄と乗り入れが始まった頃から、アントンKからどんどん離れていった渋谷駅だったが、あれからすでに数年の時間が経ち、さらに見たこともないような風景が今広がっている。これで終わりではなく、さらに今後数年間をかけて新しい渋谷駅が完成するとのこと。どんなに変貌を遂げてしまうのか、この目で見てみたい気にもなっている。どの街に行っても、同じようなショップが並び、ガラスと金属に囲まれた高層建築を見上げ、せわしなく足早に歩く現代人と鉢合わせにならないように、こちらも細心の心をもって闊歩する。いつからこんな街になったのだろうか。何だかいつもやり切れない思いがしてしまう。
掲載写真は、アントンKがまだ思い入れがあった時代の渋谷駅をバックに走るお座敷列車。当時は、湘南新宿ラインや埼京線はなく、純粋なる山手貨物線だったが、都心を通る団体列車も数多く見られたもの。東海道線を上り、品川で継承して、ここから高崎第二機関区のEF58173にバトンタッチした列車だ。ゴハチもまだ東海道筋には綺麗な機体が多数存在し、寒冷地型のゴハチは、それに比較すると人気が薄かった。なんとも贅沢な時代だった。
1979-03-10 8501ㇾ EF58173 座敷(沼津) 山手貨物線:渋谷-原宿
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