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今年はJR化30周年であると同時に、碓氷線廃止から20年の年でもある。何かと切りの良い年である平成29年だが、節目の年として過去を振り返ることも良いきっかけとなるだろう。おそらく専門誌等でもそれらの特集が組まれることになるのだろうか・・・
アントンKにもこの碓氷線(信越本線:横川-軽井沢間)には、少なからず思い出がある。過去の記事にも何度か記載していると思うが、本格的にここのロクサンを撮影しようと思い出したのが90年の初めのころ。まだ撮影者もまばらで平和で静かな峠道だった。現在碓氷バイパスは無料だが、当時はまだ有料だったため、その料金をおしんで旧道を行ったり来たり。何度通ったことだろうか。四季それぞれの碓氷線を撮影したくて何度も出向いたものだが、本当に納得いく写真は、ごくわずかでちょっと寂しい。本格的な俯瞰撮影は出来なかったが、それでも碓氷橋俯瞰には4回ほどチャレンジして山に入った。猿出現は当り前で、目の前に鹿が現れた時は肝を冷やした思い出が甦る。基本的に被写体を大きく撮影してきたアントンKだから線路端が一般的だが、この頃から線路から少し離れたポイントでカメラを構えることにも興味が湧いたきた時期だったのかもしれない。
長野新幹線開業と同時に碓氷線廃止が正式発表されると、撮影者はみるみる増えていき、思うように撮影出来なくなっていったが、ラスト数カ月間には、ロクサンの偉業を労い、ヘッドマークが装着され、また茶色塗装に復元されたロクサンが2台出現し、いよいよお祭りムード、クライマックスを迎えていったのだ。
掲載写真は、ラスト10日のロクサンの雄姿。同業者を嫌い、早朝の上り一番列車を狙ったもの。機関車前面だけに朝日が差すようなポイントを探して「峠の主」の晴れ姿を強調してみた。
1997-09-20 120M EF634+17 旧丸山信号所付近
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