カバンにカメラを忍ばせ、受講前の一鉄とばかり大井町界隈に出没する。もちろん狙いは、EF58の団臨。一応学生の身分であり時間的制約で遠出できない身であったため、品川で機関車チェックのあと、大井町、大森付近、あるいは新子安で走りの撮影というお決まりのルーティーン。このパターンでゴハチの番号を記録し、まだ見たこともない番号が現れると、その日が一日バラ色に染まるのだ。今では考えられない、見てみなければ分からない、来てみないと知らない時代だからこそ、テンションの落差は現在とは比較にならなかった。
目的の列車を待つ間、逆側からやってくる九州ブルトレ「はやぶさ」。西鹿児島から遠路遥々やってきた栄光の列車だが、この時は二の次の次いで写真だった。一応シャッターを切ったというだけのものだが、こうして今眺めていると、どこか昭和が染み込んでいて愛おしく思えてしまう。日付からすれば、ちょうどEF65P型からPF型に置き換わるタイミングだし、この時は真新しい65PFが登場してどう思ったのだろう。
1978-10-07 4ㇾ EF651108 はやぶさ 東海道本線:大井町付近にて
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