この週末、久しぶりに御召列車が走った。
平成の時代が終わり、令和初の御召列車ということで、ずっと気にかけてきた列車であることは間違いなかったが、週末という事で諸々の野暮用と重なり撮影は断念した。天気も予報よりもはるかに好転し、沿線はどこも賑わったのではないだろうか。今では、インターネットで手軽に直後の画像が色々と見られるから、早起きして出向き、現場に行ってカメラを構えても、どこか気持ち半分に成りかねない。すでに他人様の画像で満足しているのかもしれない。御召列車は、特別な列車だし、なかなか見ることが出来ないことは分かっているが、やはりどう撮りたいかという発想が沸かなかった場合、それは単なる義務感でシャッターを押しているだけで、自分の中の記憶から薄らいでいく画像になってしまうことは明白なのだ。長年の経験から、自分が撮影したいものを撮影するという当たり前の基本に立ち返り、世間に流されない強い独自性を保ちたいと、最近では思うようになった。
過去に何度かE655系御召の撮影チャンスがあり、その時の画像でもよいが、今回はアントンKが初めて御召列車を撮影した時の昔のものを掲載しておく。やはり秋の国体で御召列車が走った時のもの。高崎線から碓氷を越えて長野へ入り、帰路は中央線経由で帰ってくる経路だったと記憶している。まだ駆け出しのアントンKには、午後の中央線の撮影場所が解らず、それまで何度か行った鳥沢で撮影したようだ。快晴の天気でド斜光を受け、非常に難しい条件の中での撮影となり、お恥ずかしい画像と相成った。当時はこれでも満足だった記憶があるが、それだけ心が純粋だったとも言えるのか。
1978-10-16 御召列車 EF6458 第一号編成 中央東線:鳥沢付近
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