今年2024年は、国鉄が民営化してから38年目となり、いよいよ国鉄時代(1949-06-01~1987-03-31)の長さを越えていく時代に入った。国鉄が民営化される話を聞いて驚いたのが、ついこの間に思えてしまうが、あれから間違いなく38年という時空を越えてきた訳だ。何という間の出来事なのだろうか。確かに思えば、アントンK自身にも色々なことがあり、若き時代に想い描いた夢も、いつしか形を変えながら、新たな現実へと繋がっているようにも思える。こうしてどうにか健康でいる日々に感謝し、決してそれは家族の支えなくしては叶わないことを肝に銘じなければいけないと改めて思い返している。
こんなに長く鉄道を愛し、いつも線路を意識してきたアントンKだが、今までの自分の鉄人生を振り返ると、最も影響を受けた列車は夜行寝台列車なのだろうと思う。アントンKが鉄の産声を上げたのが1975年だから、まだ全国に夜行列車はたくさん設定されていた。それから約12年で民営化されるから、自身においては、JR時代はすでに自分の中では3倍以上の時間が経っていることになる。その間、あれだけ憧れていたブルートレインは徐々に減便され、今では全く線路上から消えてしまった。その過程をずっと見つめながら生きてきた訳で、とても切なく、人生も儚い夢のように思えてしまうのだ。
掲載写真は、国鉄時代まだ寝台列車が全国でヘッドマークを掲げていない過渡期の特急「あけぼの6号」。この後、全国でヘッドマーク復活の報を聞き、狂喜乱舞したことが懐かしく思い出される。
1984-10-14 1006 EF65 1051 あけぼの6号 東北本線:矢板付近